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【築縁様インタビュー】Hug&Peace


築縁様インタビュー

大屋根と薪ストーブの暮らし
Hug&Peace

二階からLDKと土間を見下ろす。大家族で囲める大きなダイニングテーブル

【DATA】
敷地面積:247.44坪
延床面積:74.39坪  ※車庫含む
2022年竣工
新潟市秋葉区 T・N様邸|ご夫婦
※住まいnet新潟Vol.38(2024年)掲載記事より抜粋しています。


花き園芸の産地として知られる閑静な一角。周囲の風景に溶け込むように低く、圃場の緑と溶け合う家がある。

大屋根と薪ストーブの暮らし

住んでいるのは、園芸農家の3代目であるT家のお父さんお母さん、そして娘家族であるN家夫婦とお子さんの合計6人。N家が自分たちの家を建てようと考え始めたところ、二人暮らしになっていたご両親と「一緒に暮らそう」と話がまとまり、築50年ほどのT家を建て替えることになった。

N家のご主人が「どこからでも子どもが見えるような壁のない暮らしがいい」と、つながる暮らしに前向きだったことから、キッチンも水回りも玄関も一つというほぼワンフロアの間取りに落ち着いたという。

玄関・事務所・くつろぎスペースなど、色々な機能を兼ねている大きな土間

大きな一枚屋根の下、外に向かって大きく開くT・N邸。格子の玄関から入ると、薪ストーブのある通り土間が広がる。この半屋外の空間が、二世帯の暮らしとご近所付き合いを包み込むキーポイントだ。
訪れた人がちょっとお茶を飲んだりおしゃべりしたり、圃場の手伝いに来ているお母さんたちがお昼を食べたり。さらに隣り合った和室は、ご両親の居間であり、お手伝いに来ている地元のお母さんたちの休憩場所にもなると言う。

土間の隣にある和室。仕事の休憩スペースにも。 家業の事務スペース

家族をつなぎ、地域をつなぐというテーマを体現するもう一つの存在が、薪ストーブだ。小さなころから薪を使う生活をしてきたN家のごご主人が「薪ストーブのある暮らしをしたい」と望み、休みの日には自ら薪を割る。設計上では、家族に要望された「仕切りのない間取り」や壁ではなく段差で区切った空間構成ととても相性がよく、暖かさが家中をめぐる。

土間とつながるダイニングキッチン

冬になれば、朝の早いお母さんがストーブをつけ夜まで焚き続ける。夕食には全員で囲む煮込みの鍋を置いたり、クリスマスにはピザを焼いたり。
「孫たちを迎えに行った帰り道。遠くから家が見えると『見えた』と大喜び。明かりが漏れているわが家を見ると、私もほっとします」。こぼれだした気配や明かりは、家族と地域をほんのり照らしている。

キッズスペース 落ち着く寝室

二階のゲストルーム 二世帯で使うセパレートタイプの造作キッチン

●「Hug&Peace」住まいの実績写真は こちら から