建物探訪【醸造のまち摂田屋編】
現場
日々のこと
先日、新潟営業所のスタッフ12名+本社新人スタッフ3名で建物探訪をしてきました。
長岡で建築中の「江口だんご摂田屋店」様の竣工前見学に合わせて、
「醸造のまち摂田屋」にある8棟の建物を約半日で回るという濃密なスケジュールです(笑)
【探訪No1】ミヤウチショウガカレー研究所
【探訪No2】秋山孝ポスター美術館長岡・蔵
【探訪No3】秋山孝ポスター美術館長岡
【探訪No4】江口だんご摂田屋店(竣工前見学)
【探訪No5】ミライコンパス
【探訪No6】吉乃川 酒ミュージアム「醸蔵」
【探訪No7】旧機那サフラン酒本舗
【探訪No8】米蔵
コロナ禍で、ここ数年で入社したスタッフは見たことのない当社の物件もたくさん。
そんな建物もツアーに詰め込み、いざ出発です!
【探訪No1】ミヤウチショウガカレー研究所
まずは早めの昼食で、宮内駅前の「ミヤウチショウガカレー研究所」さんへ。
写真館だった建物を10数年前にリフォームさせていただきました。
実はオーナーは元同僚。設計ができるカレー店店主ならではの店内は、自分で手を加えた部分も多く、リフォームの楽しさと可能性を感じさせてくれます。
クセになる美味しさのカレーでおなかを満たし、次なる建物へ。
【探訪No2】秋山孝ポスター美術館長岡・蔵
同じく宮内駅前のこちらは「秋山孝ポスター美術館長岡(通称APM)」の弟分です。
長岡出身の秋山先生の作品やポスターの収蔵庫となっています。
ここで今回のツアーナビゲーターである当社会長(高田清太郎)と合流。
特徴的なトラス(※1)の形状は「宮内」の頭文字Mをかたどったもので、APMオリジナルの構造です。
※1.部材同士を三角形につなぎ合わせた構造形式。部材同士の節点はピン接合
長い雁木は秋山先生の意向。遠方からでも雨に濡れずに訪れることができます。
ミヤウチショウガカレーを横目に、会長がみんなを引率。カルガモの親子のようです(笑)
【探訪No3】秋山孝ポスター美術館長岡 (APM)
APMは大正14年に建築された建物をリノベーションした美術館です。(旧北越銀行宮内支店)
ヒビの入った窓ガラスが、地震にも耐えた証として、そのまま保存されています。
内装はポスターの映える白でまとめられ、その中に一際目を惹く緑色の扉。
この扉は銀行で使われていた金庫の扉をそのまま残しています。
【探訪No4】江口だんご摂田屋店 竣工前見学
今回、とても楽しみにしていた場所のひとつです。
おだんごが美味しいのはもちろん、本店の建物のすばらしさでも有名な江口だんご様。
その本店を手掛けた長野県の安藤建築設計工房様の設計で、当社が施工を担当させていただきました。
増改築した既存建物と改装した土蔵、新築建物の3つを雪国ならではの雁木でつなぐ計画です。
嬉しいことに江口社長から直接、お話をお聞きすることができました。地元にある宝、この土地の持つ個性を活かして、醸造のまちのだんご屋として、まずは地元の人を笑顔にしたい。というお話がとても印象的でした。
強い想いが宿った建物には、形容しがたいほど人を惹きつける魅力があるものだと改めて感じました。きっとたくさんの笑顔を生みだす場所になると確信し、本店と同様にここでも「近者悦・遠者来」を体現されるのだろうと感動。
オープンが待ち遠しいです。
越のむらさきさんのある旧三国街道を通りながら、次なる目的地へ。
酵母で黒くなった壁と石畳の路地が絵になります。
【探訪No5】ミライコンパス
不動産部のフォレス・タカダが管理しているレンタルオフィス「ミライコンパス」です。
1階はキッチンと客席を備えたスペース。2階は現在、木版画の『atelier M』さんの工房となっています。ここでは社長による解説。パネル化された構造がそのままデザインとなったスリーヒンジ構造です。
【探訪No6】吉乃川 酒ミュージアム「醸蔵」
こちらも大正時代に建築された倉庫を改装した建物です。
APMでも使われていたトラス工法により、柱のない大空間を実現しています。
【探訪No7】旧機那サフラン酒本舗
日本一の鏝絵で有名なサフラン酒さん。
今回、その中を見せていただくことができました!
主屋から出入りできる蔵の扉にも、圧巻の色彩豊かな鏝絵が施されていました。
建築物であり、美術作品であり、という雰囲気です。
創業者吉澤仁太郎さんはとてもハイカラで、建築にもとてもこだわりをもっていたというお話を伺い、納得でした。2階は仁太郎さんのコレクションなど、貴重なお宝が展示されているそうです。
そして離れ座敷へ。
見事なケヤキ板の廊下に、18mの杉丸太。紫檀の床柱や桐天井。
窓ガラスには繊細な細工が施され、光と影の美しさに目を奪われました。
【探訪No8】米蔵
サフラン酒の創業者吉澤仁太郎氏が米を貯蔵していた蔵を改装した建物です。
朽ちていた柱を取り払い、新しい柱で補強しながら建物を復活させています。
ここでも構造にはトラスが採用されています。
最後は長岡本社に戻り、旭屋さんのコッペパンをおやつにしながら、会長のスライド解説。現地では語りきれなかったツアーの補足です。
濃密な半日を終え、今まで知らなかった摂田屋の魅力、会長の地元摂田屋への愛(笑)を存分に堪能しました。
みなさんもぜひ、新旧の魅力が詰まった摂田屋のまちをのんびり歩いてみてください♪
新潟営業所 営業部 杉山