高田清太郎ブログ

子供時代に感動の想い出を沢山つくろう!



エッセイ

地引網:新潟築縁会にて開催!

2010年7月19日は海開きの日であった。
快晴である。この日に地引網を楽しむ会が開催された。
新潟築縁会の皆様ご家族をお招きしての会である。築縁会は地縁・知縁・血縁の繋がりの様に、高田建築事務所で巣舞づくりをなされた方々と建築後もアフター対応〔弊社ではスタートサービスと呼ぶ〕を含めご縁を大切にしようということで始まった会である。巣舞づくりはすまいづくりをされる方にとっては大小の差はあれ、大変な労力を使うものである。当然と建築主さまとの間には密度の濃い関係が生まれるのである。その関係を大切にしましょうということで、時ある毎に様々な会を計画しお集まりいただく事を心がけているのである。
その一つが築縁会:地引網イベントである。会場は新発田市網代ヶ浜・藤塚浜と歴史を重ねてきている。今年は藤塚浜の江口屋さまであった。
今年は丁度梅雨明けも重なって浜は海水浴客で賑わっていた。
毎年であると浜茶屋の前の浜辺は独占できたのだが、今年はそうは行かなかった。
昨年は雨にたたり、延期を余儀なくさせられ、8月の後半では集まる人数も減じてしまった。
しかし今年は違った。33度を超える暑さであった。
230名の築縁様の参加を持って始まった。迎える事務所スタッフは16名と木族の会の68名合計314名の大舞台になった。
江口屋さんを借り切ってではあるが、ところ狭しの大賑わいであった。
また、3年前の中越沖地震発生の当日にも開催したのであるから、新潟県はとても大きな県であることをこのときこそ思い知ったのである。新潟県の南で起きた地震の影響を北ではほとんど受けなかったのであるから。中止するか開催続行するかの判断には緊急を要したことを思い出す。
もうすでに楽しみにして出かけてきている人がいるのである。海水浴場の監視員は海水浴中止のシグナルは上げない。そこで長岡本社は地震地対応組みとし、新潟営業所は築縁会開催続行組とした。会が終了して報告を受けたときは続行してよかったと思った。なぜなら、この地引網大会は「小さなお子さん達が楽しみにしている会であるからだ。」
築縁会は大人の会のようであるが、この地引網はお子さんを楽しませる様々なゲーム遊びが用意されておる強烈な会でもある。
スイカ割り・宝探し・障害物レース・餅まき大会〔模擬上棟式をする〕・そしてクライマックスは地引網である。
私にとっては、様々なゲームが展開中に築縁様から現在の巣舞いの近況報告を受けるのがとても楽しみの一つである。巣舞づくりを計画中ではお母さんのお腹にいたお子さんがもう三歳になったとか。ご主人が転勤になったとか。今後の巣舞居方〔いかた〕についてもよろしくとか。元気な笑顔と声が届くのである。
何よりも、嬉しいのは完成して住まわれた後「私達にとっては期待以上の住まいをつくって頂き有難う!」という直球言葉には、とても感動するのである。
会は午後の2時30分からの開催であるが、午前中はおもてなしの準備に大童である。
おもてなしをするのは弊社スタッフと木族の会の皆様である。木族の会は弊社の協力業者・職人集団である。普段は鋸や金槌を持っている大工さんがシェフに大変身である。板金屋さん・左官さん・もう誰もが料理人やウエイターになりきっているのである。本物を超えてしまう凄腕である。
もてなす側が楽しむから来会者は当然楽しむことになる。ここが重要である。一体となってつくり上げていく会が重要なのである。
私の幼き日の思い出に地方巡業にやってきた大相撲の思い出がある。〔前出のブログで紹介済み〕そしてもう一つの強烈な思い出が友達のお父さんに連れられていった鯨波海水浴場であった。
委細は記憶にないが、大きな海にとても感動していたように思い出す。楽しかったスイカ割り、そしてそれを腹いっぱいに成るまで頬張ることが許された一日!
きっと今日やって来た、ちびちゃん達にとっては幼き日の強烈な印象を育んでくれること間違い無しと強く確信したのである。
巣舞づくりもお子様・ご家族との思い出を作っていくアルバムである。
手毎味噌になるが、築縁会はとてもいい仕組みである。いい仕組みであるから今後とも継続して行きたいのである。お子さんとやってきた地引網に今度はお孫さんとやってくるのである。感動と思い出のリレーシステムである。
今回初めて試みた上棟式は簡単な仮設を屋根に見立てて、そこから餅をまくのである。長岡では見慣れた当たり前の儀式であるが、新潟市内となるとほとんど行われない儀式である。それだけに参加者にとっては新鮮であったようである。
屋根に上った棟梁は8人!まず最初は4人の棟梁によって大きな隅餅が掛け声と共に四方に投げられる。これを拾った人は次に家を建てる方である。丁度、結婚式の時のブーケの様に!
それを合図に紅白餅やお菓子がまかれる。その量も中途半端な数ではない。隅餅を拾った人は夏に家族で雑煮を楽しむことが出来るのである。〔勿論焼いて食べても美味しい〕
さて、クライマックスは午後6時頃から手繰り引き寄せられる地引網である。〔今年は時間の都合で私自身はこのクライマックスには出席できなかったが例年の風景を思い出しながら記す〕
約100m遠方に設置された網を手繰り寄せるのである。
沖から浜に手繰り寄せられ狭められた網から飛び跳ねる魚にカモメやウミネコ達が群がってくる。
歓声が上る。そして、すっかりと引き寄せられた地引網には様々な種類の魚がかかっている。子供も大人も目を輝かせながら魚を持ってきたボックスに拾い上げていく。
やがて、夕方の帳が落ち始める頃には一日の感動を胸に!思い出を夢枕に!お子さん達は岐路につくのである。
築縁さまの皆様お疲れ様でした。楽しかったね。来年もまた来てくださいね。
江口屋さまの皆様有難う・木族の会の皆様有難う・そしてスタッフの皆様お疲れ様でした。
波の音で疲れも癒されて:海よ!有難う!

   早々江口屋主さんからビールの差入  スイカ割り大会は楽しい想い出      渾身の一撃「エイ・やー・ボコ」

   みんな集まって、上棟式をするよ!   まずは4個の大きな隅餅!       サーてこれからまきますよ!

   こっちにもなげてくれよ!         よーし、それじゃホーイ!         以上で終了です!

    水ヨーヨースクイは緊張するな~!  障害物競走の最後はパン食い競技! ついつい肩や手を使いそう!

   いよいよ本日のメインイベント:地引網である。
  
 
  
                          開始が思い出の始まり!多くの築縁様有難う!木族の会の皆様有難う・万射!