第93回 12月第一水曜日会 社内啓発ミーティングが開催される!
エッセイ
* 「ギャラリー青山:高田建築事務所」にて開催された。
年に3回の開催である。4月・8月・12月の第一水曜日に開催されている。最近は12月7日であった。社内啓蒙会であり、会社の活性化を目論んでの開催でもある。
今回の当番は工務である。現場監督の皆さんが作る啓蒙活動のタイトルは「D1グランプリ」D1のDはDetailディテール(詳細納まり)のDである。一年間かけて現場で監督の皆さんが作り上げてきた納まりを競技しようと言うものである。
ディテールに神は宿ると言われるくらいだから、とても大切な仕事の一つである。
強く、機能を発揮しながらも美しくなければならない。正に強・用・美の追求である。
K監督はディテールを発表するに当たり、2つのテーマを持ってD1グランプリの望んだと言っていた。
そのテーマの一つは「長いものを作るに如何に部材を一本で作るか」そして、もう一つは「見える部材を出来るだけ少なく、最大限に減らすこと」の二つであった。
単にシンプルにおさめるだけが良いわけでもないが、それでもすっきり納まりはそれなりの説得力を持つことも否めない。
茶道の先生から教わった言葉に「重いものは軽く・軽いものは重く扱いなさい」と!水差のような重いものは軽やかに、そして、茶杓のような軽いものは重々しく扱うものだと!
どうしてなのかは定かではないがディテールを考える時いつもこの言葉がやってくる。ディテールの面白味の真骨頂かも知れない。
イメージしたものをどのように作り込んでいくか?デザインされた同じ図面を渡されても監督によって作り方が変わり表情を変えることも多々ある。
設計スタッフはプランニングやエレベーションを考えるには知恵を出しアイディアを沢山出すのは当たり前と言えば当たり前である。設計部でつくり上げられた個性ある図面を現場で作り上げていく監督達も毎回新しい技術を加えながら挑戦して行くのが楽しみの一つでもあるが。
そんな苦しみながらも楽しみながらつくりだしたディテールを皆の前で発表するのであるから自ずから力が入る。
発表作品は全17点であった。短時間で終わるだろうと思っていたが発表と質疑・評価意見のやり取りに結構な時間がかかってしまった。私の講話を半分に切り上げてグランプリレースにのめり込んでいった。
また、D1グランプリは一か月前の提案であった。そのための資料準備が出来なかったので今回は表彰を無にしてくれと言うスタッフの意見を尊重することにした。その分、来年のD1グランプリが楽しみである。
D1グランプリに引き続きフォットコンテストが行われた。
こちらの方は自慢のフォットを持ち寄って参加スタッフ全員で投票するのである。スタッフ自身の評価で点数をつけるのであるから楽しさ倍増である。
出品は全149作品に上った。余りにも多く参加作品があったので第一次チェックは事前に工務でセレクトすることにしたらしい。最終は28点(何で30点でないかは定かではない?)のエントリーから選んでおくのである。
本番では28作品に付けられたタイトルと写真を確りと記憶に残しながらの投票である。
出展作品の条件は「人が必ず写っている事」人が入っていなく風景だけでは失格である。現場でも事務所でも日常風景でも感動を呼ぶ写真を応募して欲しいと前案内であった。こちらも、とても楽しい会になった。
その後:割烹“新喜屋さん”にて社内忘年会で表彰式である。表彰された人は忘年会でのお酒の酔いに表彰の酔いを二重に楽しむことになる。こちらも大変盛り上がった。
以下エントリー1~28のタイトルが面白いので記してみた。
エントリーNo. タイトル
1 あついまなざし~僕のおうちがんばってつくってね!
2 アルビレックス高田
3 お母さんに見つかる前に
4 クロスの神様
5 これから何が始まる?
6 シャイなあいつ
7 すみ餅の扱い方
8 その時雨が止み天神囃子
9 ちょうな掛け
10 ベテラン
11 ぼーっとしたい場所
12 もう一杯いく?
13 やさしい目
14 ライト中段ホーーーームラン
15 わたしの宝箱
16 液晶で日焼け
17 建舞日和
18 住まいに流れる空間のメロディーですね♪
19 小さなTakadaふぁん(たまごにて)
20 小さな職人
21 大きな職人
22 神よ、我に力を~
23 神社の境内で何事だ?
24 早くも
25 働く男の背中
26 静で熱い最前線
27 幼いで押さないで、僕も大きくなったら、けんちくしになるぞ~
28 嵐の前
一度会風景:社内啓蒙会 工務部の発表:D1グランプリ フォットコンテスト表彰式シーン
忘年会では様々な余興が!腕相撲はきつい! 皆さん屈伸は完璧? 一気飲み:こちらのほうが良いわい!