高田清太郎ブログ

連休の風景描写



エッセイ

すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所

*連休の風景描写:我が家は二反農家:二反百姓*    5月の大型連休!如何過ごされましたか?今年の連休は比較的に穏やかな天候に恵まれた。
・    1960年代「巨人・大鵬・卵焼き」(野球は巨人・相撲は大鵬・そしてご馳走の食べ物は卵焼き:誰でも好きなものを歌ったもの)と言われた巨人全盛期:のミスター長嶋茂雄氏・そしてゴジラの愛称で人気者こと松井秀喜氏がそろって国民栄誉賞受賞した。
・    TVでは二人の良き師弟関係が伝えらえていた。
・    とても礼儀正しく謙虚姿勢の松井氏の引退セレモニーも東京ドームで同時に行われた。
・    脳梗塞を患ってリハビリに励んでいた長嶋氏の肉声を聞くことが出来た。多くの人に力を与えてくれた。
・    ・・・・・・
*    大型連休?弊社の連休は暦通り!
・    それでもこの時期には地鎮祭が行われたり、上棟があったり、建築主様との打ち合わせが毎日続いたりしている。連休明けの打ち合わせ準備にも時間が必要だ。会社的には連休と言っても休日とはならない。各自の仕事に応じて出勤者は席を詰めている。
・    また今年は消費税アップ前夜なので建築主様の巣舞づくりを通しての居場所探しの旅は税率アップ前に間に合わせる様にと慌ただしさを隠せない。
・    例年のことであるが4月末から5月初旬に掛けては天候も結構安定しないことがある。そして気温が5月と言っても、この田植え時期には低温が続き肌寒さからは今少し解放されない。田植え時期の底冷えは今年も変わらない。
・    私の今年の連休はどこに出かけるでもなく机に向かって普段整理できない物事を整理する貴重な時間でもあった。
・    テレビに撮って置きながら普段見ることが出来なかったビディオを見るのもこの時期だ。
・    釣りバカ日誌イレブンが見残しになっていたのでこの連休には見ることが出来た。痛快である。西田敏行氏のキャラクターと演技は別格だ。心の底から笑えるのだ。先日お亡くなりになった三國連太郎氏のあの間合いは何と言って良いのだろうか?芸能(術)的センスは抜群である。
・    景気低迷でコンサルタントからリストラを迫られながらも三國氏扮する鈴木建設の社長としての経営哲学(リストラが最初にありき!にはノー。)が確りと通された下りはとても共感するものがある。
・    人情味と人間味あふれる監督の山田洋次氏作品にはいつも脱帽だ。
・    少し元気を頂いた様である。
・    それでも、連休の始まりには書店に行って8冊ほどの本を買い込んでイントロ部分だけでも読み漁った。
・    重松清著:“かあちゃん”は“トンビ”に並んだ傑作感動作品である。涙なしで読めない。
・    姜尚中著:「続・悩む力」・「心」は一気に行ってしまいそうだ。
・    超訳 ショーペンハウエルの言葉:白鳥春彦氏は超訳ニーチェの言葉に続く超訳である。難しい思想を一刀両断にまさに超訳してくれた。
・    超訳 ブッダの言葉:小池龍之介氏
・    マルチンブーバー著;「モーセ」は時間をかけて読みたい本である。
・    東野圭吾著:「夢幻花」東野圭吾シリーズはどうしてどれもミリオンセラーになる?
・    百田尚樹著:「海賊と呼ばれた男」は2013年本屋大賞に選ばれたと平積されていれば簡単に手が届いてしまった。
・    三浦シオン著:舟を編む!は2012年本屋大賞“辞書は言葉の海を渡る船”は何と名言か!

・    また、以前買ってみたものの積読(つんでおく)していた本がいくつか。書棚からこちらを見つめる。
・    筑紫哲也著:今ここにある危機「日本23時」は20年前~15年前の風景を再検証させてくれる傑作でもある。
・    等などと!・・・・

・    さて、連休でも私の朝の散歩は止まらない。最近は腰痛と格闘しながらの散歩である。散歩途中に出会う人との情報交換も忘れない。
・    5月の連休は農家の人々にとっては田植えで忙しい季節でもある。だから、農家の子供たちはこの時期は行楽どころではなかった。中学校時代の農家出身の友人は言っていた。みんなが休み時期に手伝わされる田植え仕事はとても辛い。肉体的にと言うよりも一種の疎外感に襲われて精神的につらかったと言っていたことを想い出す。
・    しかし、近年ではコシヒカリ米の田植えは5月10日過ぎにするように指導されていると言う。連休中には田植禁止令である。なんでもお米の品質を上げるためにお米の成長時期と気候の連携から組まれた工程組だそうである。
・    社会人になる。すると今度は連休後に再度農作業の為に休暇を取るのにはとても後ろめたさに襲われると言うのである。現在の農業問題に通底するものが農産物生産者心理ケア問題の歴史でもあったのかもしれない。

*  ここで突然ですが!
・    実は我が家も農家なのである。現在では5反を持っていないと農家にはなれないのだそうであるが、昔からの既得権で御袋が2反農家なのである。両親は材木店をやっていた関係で農業までは手が回らなかった。一括委託でお米を作って頂いていた。委託費と交換で当時は作ったお米は全部頂いていた。我が家の田圃から採れるお米はまた格別であった。真偽は分からぬが水が良い性だと聞いていた。
・    しかしやがて、47町歩(470反)も耕作している大農家のYさんへと委託相手が変わったと同時に委託契約が変わりその田圃から採れたお米を特定してもらうことは出来なくなった。それはそれで致し方ないが、美味しいお米が口に入らないのが少々残念であった。
・    我が家も正真正銘の農家である。勿論農家組合員でもある。
・    この時期には水稲を育てるためになくてはならない字のごとく水がとても大切である。
・    長岡近傍の田圃は信濃川を取水源とする福島江の用水を利用している。朝晩の農業用水の管理も農家の大仕事である。
・    今朝の散歩でも満々と溢れんばかりに流れる福島江の用水の勢いは増している。正にお米にとっても人間にとっても正真正銘の命の水である。
・    福島江から取水された水は用水レベルを何段階に落としながら田圃に注がれていく。
・    「田圃が一夜にして水鏡と化す!越後路である」田面に水が張るから空が満写されるのである。そんな訳で散歩しながらとても綺麗な季節を満喫しているのである。
・    そんな風景に包まれてのたった30分くらいの毎朝散歩ではあるが今年の連休散歩途上にも新しい発想がやって来る。何よりも知らず知らずのうちに脳の活性化も起こっている様である。良い空気と爽やかな景色は十分な栄養を与えて止まない。
感謝・万謝!

*    201305(Vol148)マイスキップにAPMサポーターズ倶楽部会長として取材された文が掲載された。
・    丁度折しもAPMにて第12回APM企画展開催中なのでジャストインタイムである。

*    20130501(水)特別編の社聴熟がAPMにて開催された。
・    秋山孝先生と私との対談が4月20日に行われたが、その継続版的なものになってくれた。
・    タカモクの歴史は63年・私と同い年である!のポスターにスタッフから質問があった。“社長が歩んできた今までの63年は分かりましたが、これからの63年後の我が社はどのようになりますか?”であった。良き質問である。
・    ハード的にはめまぐるしく変化するだろう。鉄腕アトムに描かれた様な風景なのか?スマートシティの風景が近々にやって来るのかもしれない。
・    しかし、当社の経営理念にある様に我が社の大切な経営哲学からは「スタッフ一人一人のレベルが上がり、人間性豊かな集団になるだろう。なってほしいと思っている。当社の一人一人はスペシャリストから多能工化して行くだろう。
・    その上でますます個性ある巣舞づくりを展開しているだろう。一方で性能重視・生産性重視から規格化住宅が大量生産されるが一方では個性ある巣舞づくり・物語性のある巣舞づくりが要求されるのである。
・    私達の仕事は建築創造であるようであるが実は感動創造会社なのである。CAN DO!(必ずできる)である。
・    “個性ある巣舞づくり”と同時に“個性豊かな間知づくり”も更に追及されるだろう。
・    巣舞づくり・建築だけでなく:当社の建築哲学としての原点は居場所探しの旅である。居場所探しの旅にまつわる様々な仕事が当社によっても提案されていくだろう!

・    3つのNEがい(Needs・Neo・Necessary)は今後とも大切である。

*    20130502(木)上組小学校6年生が先生に引率されてAPMにやって来た。
・    総勢90余名である。美術館内部では所狭しと床に座りながら肩を並べての課外授業になった。
・    私の挨拶が終わると、先生から質問のある方と言うと最初はぱらぱらであった質問も後半には次から次へと質問を浴びさせられた。
・    どの質問もとてもいい質問であった。
・    いずれにせよ学校との連携が出来る美術館は健在である。

農業用用水路である福島江は満々と水を運ぶ

やがて小さな用水に分岐し

田圃に水を送り込む!

一夜にして湖が誕生する

刈り込まれた草たちが作るアート作品

一夜にして田面が水鏡と化し、空が地に舞い降りる

田植えが始まる:Yさんは470反耕作農家である。

鎮守の森も水上の島と化す

野島さんの畑はコーラスフィールド!

APMにやってきた姪二人

APMにて社聴熟が開催:高田清太郎建築デザイン哲学展:名司会の部長渡辺君と!