父母の納骨式+お墓参り
エッセイ
すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所
* その日:20140802(土)は、朝からとても暑かった。午前11:00より我家の父母の納骨式が、執り行われた。
・ 昨年6月23日に母が天に召された。追いかけるように11月25日に父が天に召された。
・ 同じ年に二人を亡くした。夢にも想わなかった出来事であった。いつも二人で散歩をしている夫婦を見ていると、同じ年に旅立ったことを然もあらんと町内の人達は誰もが頷くようだ。
・ 焼骨にして長い間我が家の床に置かれていた。母の場合は1年とちょっと、父は8ヶ月ちょっとであった。
・ もっとも何故こんなに長い時間自宅に置いていたのかと言うと、新しい墓の設置を長岡市営墓地で検討していたので、市の工程に従わざるを得なかったのが本音のところである。
・ 今年の春に長岡市営墓地を求めに市役所にお伺いすると、新しい墓地を建設中なので6月の長岡市報を見てほしい。そして申し込みして抽選に参加してほしいということであった。
・ 抽選から、決定報告・権利金納入後にOKサインがいただけるらしい。しかし、県外の妹夫婦がやってくるのは長岡花火である。出来れば8月2日に納骨式を!と目論んでいた。
・ その旨を市担当者に言うと確りと意向を受け取ってくれた。普通の書類のやり取りをしていると8月2日には間に合わない。私が郵便局員になり、書類の届け作業をしますから墓地設置許可申請は出来るだけスムーズに!
・ 墓石を作ってくださる石屋さんとは、事前に打合せ済みである。
・ 8月2日に納骨式をやるから、長岡花火に集まるように招集をかけた:果たしてその通りになった。関係各位のご協力に感謝である。
・ 墓碑には、お袋がこよなく愛したバイブルの言葉が刻まれている。「いつも喜んでいなさい!絶えず祈りなさい!全てのことに感謝しなさい!」である。
* 8月2日は、子供夫妻達・孫達・曾孫達(一部を除いて)が勢ぞろいである。
・ エルニーニョが発生するので、今年の夏は冷夏だといわれていたが当日はとんでもなく暑い。
・ 墓園には新しい区画が200ほど用意されているらしい。前述したように普通の手続きをしているとこの日には間に合わない。この日には納骨をしたいという一心が実現を可能にしてくれた。
・ であるから、当日墓が建碑されているところは我家だけであった。
・ 納骨式次第は教会の牧師によって用意されていた。
・ 詩篇交読から始まり特別の祈りがささげられた。そして、
・ 御言葉を聞き,勧めの言葉を聞いた。賛美歌はお袋の好きだった「いつくしみ深き・・・」である。
・ 納骨の儀式が執り行われて、祈りがささげられた。そして祝福の祈りがあり、最後は一人ひとりによる献花である。
・ 汗がぼとぼとと出る中での儀式であったが、終わるとさわやかであった。
・ そして、13日にも家族でお墓参りが出来た。後で聞くとお袋の親戚関係も沢山お参りくださったと聞き感謝であった。
* 牧師さんの説教の中で残る言葉がある。
・ お墓とはどのような意味を持つのだろう。
・ お墓の中には確かにお骨はあるが霊は天にあると考える方もあり、霊さえ何も無いと考える方もおいでです。
・ 死人を葬るのは死人に任せよという言葉があるように、生きている人々の手の届くところではない。
・ しかし、大切なのは故人を偲び集まるということが、とても大切なことであることだけは変わりないことである。
・ もしお墓が無かったら、どんどん忘れ去られて個人への思いも薄れていくことは間違いないことになる。
* そして墓園が、近くにあるということはとてもありがたいことである。
・ 2日に納骨式・13日にお墓参り・15日に炎天下で耐えたお花下げをすることが出来る。
・ 第一号地から第7号地まであるお墓参りの人々の列が続いた。
・ ちょっとしたらお墓の前で集まることも、とても楽しみの一つになりそうだ。
・ そして、納骨式が終わって数日後、自分でも意識していなかった目に見えない重荷が取れたような気がした。
・ 感謝である。