「万一に備えなくて良いエネルギー政策を」
エッセイ
すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所
* 今年は例年になく里雪が早かった。
・ 昔からの言い伝えでは、年を越してからの積雪は心配ない。年内の降雪が厄介だという。
・ 寒いから必然的に毛布と布団の枚数が重なってくる。
・ 暖房は局所暖房と全体暖房がある。
・ 必要とされる狭い範囲の暖房を言うのが局所暖房。家全体を暖房するのが全館暖房である。
・ 効率的には局所暖房である。
・ その最たるものがその人の暖を確保するどてら文化である。自分の服装で自分を暖房するから不要な気積まで暖房しなくてよいのであるから。
* エアコンのリモコンを確りと暖房モードにした予定が朝起きてみるとなんと冷房モードであった。
・ 朝方いつもになく部屋の空気が冷え冷えする。リモコンスイッチを手元に引き寄せるとなんと弱冷房モードである。これでは寒いわけである。
・ 便利なリモコンであればあるほどちょっとした操作ミスでモードが変わるのである。
・ 反対に冷蔵庫に入れなければならない生物を暖房の効いた部屋の中に置けば一発で腐ってしまう。
・ この様な時使う言葉かどうかは自信ないが“便利には気をつけよう!”
* 操作ミスで膨大なデータをなくしてしまったことがある。
・ コンピューターを使い出した初期に起きた現象の一つにデータ喪失がある。
・ 保存しないと全てが解放状態である。電源を外せば簡単に打ち込んだデータをなしにすることが出来る。
・ コンピューターは便利である。それだけ危険性があることは当初から言われていた。
・ それでも便利には勝てない。(印刷技術の発明で大きく世界が変わったようにIT文化は激烈だ)
・ その危険を回避するために銀行や証券会社は今でもメールは使用禁止だと聞いた。
・ その代わりにファックスを使用するらしい。しかも二人で確認してからのファックスである。
・ ちょっと!この時代に時代錯誤?いいえ万全でなければゼロと言う発想でもあるのだろう。
* 2月5日(木)のN新聞の第一面にドーンとタイトルされていた。
・ 「災害時の屋内退避・非難計画についての研修」
・ 小見出しには「万一に備えた原発事故対策」
・ 安定ヨウ素剤は3日分146万錠が配備済み:長岡には60万錠!
・ 記事を読んで、この研修会は誰に行われた研修会なのか?委細には実務担当者研修会と書かれていた。
・ 事故後の安全対策を立てているのだろうが、率直なところ誰でもが思っている事は抜本的な解決にはなっていないということである。
* 喉もと過ぎれば熱さ忘れる!とあるごとく、福島原発第一号機から第3号機までは何も進捗が無いと今日もニュースが流れていながら。
・ 時間が過ぎれば解決している感を多くの人は持つと言う。しかし実際は何も変わっていないことも沢山ある。
・ 致死量近くの放射線量が多くて誰も近づけないのであるから、そうに違いない。しかし、そうは伝えられていない。
・ 代替エネルギーにシフトする絶好の機会なのにそれが出来ない事由・理由が沢山あると聞いた???
・ 基本的には、「万一に備えなくて良いエネルギー政策を」願いたいのである。
・ 事故が起こっても大丈夫です。安全装置がこの様に沢山ついていますからと言葉を重ねられても根本解決にはならない。
・ 特に事故後の処理に要する時間には千年・万年単位・何百万年と脅かされるデータに仰天しているからである。
・ 配られるべきヨウ素剤が配られなかったと言って大問題になったことがある。
・ この責任追及も大切である。
・ それより以上に大切なのはヨウ素剤を配らなくて良いエネルギー政策を強く祈念するものである。
* 簡単にボタンを押し間違いましたなどと言うことは無い様に安全弁は沢山取られているとも聞いているが何せ間違いを起こしやすいのが人間の性!
・ 君子危うきに近寄らずや!である。
・ 技術開発が豊かな生活を作り出してくれるのだから、少々のことは我慢しなければと言われるかもしれない。
・ この言葉には「健康の為ならば命は要らない」と言っている様でとてもファニーである。
* 物事は起こってから慌てても何も解決にはならない。
・ 起こる前に万全に帰す!少なくても「万一に備えるではない」と思う。万一があってはならないしくみづくりである。
* 同時に守りから攻めの技術革新の記事は私達に大きな希望を持たせてくれるものであった。
・ 日経新聞20150222(日)SUNDAY NIKKEI欄には「核廃棄物を貴金属に!現代の錬金術になるか?」中性子をぶつけて元素を変換!と言う記事である。
・ 人類の英知を持ってすれば何万年もそのままにしておくほうが可笑しいと語っているのだ。