縁は居なもの場所のもの? 縁は異なもの乙なもの!
エッセイ
すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所
* 縁は居なもの場所のもの?
・ エッ?
・ 縁は異なもの乙なもの!と違いますか?
・ ご縁の発生を必然説と偶然説があるとすれば時に前者を取りたくなることが多々である。
・ 前者であれば余計に縁には前もって準備された居場所が必要である。
・ 巣舞づくりにおいて私達は居場所さがしをしている旅人となぞらえている。
・ これで完全とか満足度100%とは行かないまでも一区切りで着工する。なんとなれば巣舞づくりは性質的には常にINGであるからである。
・ 完成してからも居場所探しの歩みは終わらない。勿論苦痛感ではない。
・ 楽しみながら!だから良い。
・ Kさんの奥様がご主人と一緒に事務所においでになられた。開口一番に「28年経って再び、ようやく高田建築事務所の敷居をまたぐことが出来ました」
・ そう、K様の奥様のご実家ご両親のH様の巣舞づくりをさせていただいたのが28年前。
・ H様のご自宅をお手伝いさせていただいた時、奥様は確か小学生だったと記憶している。年月が経ちご結婚されてK様になられたのだ。
・ 28年前建築させて頂いたH様の巣舞づくりのコンセプトは「高居間住宅」であった。
・ 高床式(一階部分がRC造車庫)+は当時馴染んだ言葉であったが高居間式(個室群が一階でリビングが二階にあるタイプ)は始めての言葉であったように記憶している。
・ なんとH様から娘さんのK様に巣舞づくりのたすきが確かに渡された。28年目のリピーターである。なんと嬉しいことだろうか?
・ 先日K様の上棟式が行われた。たくさんの方がお餅を拾いに着てくださった。
・ ご両親のHさんもきて下さった。久しぶりの出会いである。当然話しに花が咲いたことは言うまでも無い。
・ おかあさんのHさんが言うには仙台の友達(建築設計関係)から問い合わせがあった。長岡に高田という建築事務所を知っているかと言われたそうである。
・ エッ???どうして?そして即座に知っている。と答えたそうである。
・ 知っているどころか「我家は高田建築事務所で建てたこと、そして現在娘夫妻の家も高田建築事務所だ」と答えるに快感を味わったともおっしゃっていた。
・ 仙台の方がどうして高田建築事務所をご存知なのだろう?と不思議がられたので昨年、仙台の河北新聞社が住宅雑誌本を発刊するに当り、東日本大震災で被災した方々の巣舞づくりの参考になればという企画だった。
・ 本格的に復興するに当り今後の建築特集を組むにあたり同じ大震災を被災した神戸の建築家と新潟の建築家を選ぶところから始まった。新潟県の建築家として私を指名してくださったのである。
・ そこで割り当てられた4ページ記事を見られた仙台の建築設計事務所の方が、Hさんに質問した次第とのことであった。
・ 縁は異なもの乙なもの!いやいや、縁は居なもの場所のものであった!人間同士のつながりは誠に機微だ。どこでどうつながるか分からない。
・
* もう一つの事例:N様邸の地鎮祭が行われた。
・ ご主人のご両親が参列された。式典後にプランやデッキの作り方についてお父様からも意見を頂いた。
・ お話を聞きながら、実は30年前に高田さんの社長宅を見学会で見させていただいた。
・ とても高そうな家だった。その1年前に自分達の家は造ってしまっていたが。
・ と言うことは30年前から当社のことをご存知でした。
・ 縁は居なもの場所のもの!である。
* 長岡造形大学の職員:教授・非常勤講師との交流会が開催された。
・ 65歳任期のために今年で最後になった関係上忘年会に出て来た。
・ 和田学長にご挨拶に行くと、当社のことを知っているというのである。隣接して高田建築事務所の建てた家があるよ。Hクリニックさんだというのだ。そして当社の築縁様のEさま邸が斜め前にあるということも知っておられた。
・ 共通の人がいると会話はグ~ンと近くなることは誰でも経験することでもある。
・ かつてビフォーアフターに出演された川口とし子先生が高田建築事務所に就職したスタッフについて聞かれた。S子ちゃんは元気している?とても優秀な子よ。私のところにオープンデスクに来られたことがあった時のお話をしてくださった。
・ それにしてもくじ引き席に御法川先生・山下先生・上野先生・川口先生・そして水流理事長とどう考えても不思議な組合せであった。
・ くじを引いたのに建築学科関係者が用意されたかのように集められた。
・ 縁は居なもの場所のもの!であった。