ことばの小窓「白いカラスに出会った」
エッセイ
すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所
* 今年の冬は例年と様相を異にした。
・ 1月12日大寒波襲来:豪雪地の長岡市(中越)の積雪は400mm程度だったのに新潟市(下越)の積雪は800mmだったと聞く。
・ 雪国人にとって800mmは大した積雪ではないはずである。
・ 特に道路に敷設された消雪パイプが本領発揮する長岡市の場合はである。
・ しかし、新潟市内ということになると風景が全く異なる。例年であれば積雪100mm程度である。当然、消雪パイプなど敷設されていない。除雪車が1000台規模で投入されたと新聞は伝えている。それでも一向に対応が間に合わない。大交通マヒであった。
・ 弊社スタッフも普段は20分の通勤時間も数時間かかったようである。
・ 例年、長岡で開催される恒例新年会にやってくる新潟市内の業者さんからは「凄いね。長岡の雪の量は!」である。
・ しかし、今年の挨拶は違った「豪雪地新潟市内からやってきました」である。
・ たしかに、気象は変動していることを肌身で感じることができた一瞬でもある。
* 今朝の散歩道、何やらにぎわっている。カラスの喧嘩である。機那サフラン酒本舗(登録有形文化財)の森の中での7~8羽が上に下に左右にカラスがバトルである。
・ カメラを向けると一斉に逃げて行った。
・ 繰り返すが今冬は小雪のため散歩は比較的に楽である。毎朝カワセミのカッシ―君に会うことを楽しみにコースはいつもの様に太田川とごみ壷川が接続する水門のところまでやってくる。
・ しかし、今朝はカッシ―君には会うことが出来なかった。
・ すると再びカラスの喧騒音!今度は大声上げながら喧嘩腰のカラスの軍団レースである。
・ 瞬間「アレっ?」最初のカラスが白いのである。朝陽と重なっていたので白く見えたのか?と思っていたら続くカラス軍団は普通に黒かった。
・ まさに「白いカラス」との出会いであった。軍団はそのまま凄いスピードで隣村の鎮守の森に逃げ込んでいった。
* スタッフにその話をすると白いカラスは神の使いともいわれるらしい。いいことの起こる前兆ですよ!と持ち上げられたが、インターネット情報では単にメラミン色素が不足しているからだという。
・ 何やら自分の髪の毛をいわれているような不思議な心持でもあった。
・ でも、今まで経験したことのないホンワカ空気に浸ることができたことに変わりはない。
* すると、間もなくしてスタッフが郵便物を持ってやってきた。
・ 新潟県建築士事務所協会からの郵送物だ!すぐに開封すると・・・・
・ なんと、最優秀賞にAnother Rocket(高田建築事務所新潟営業所の新社屋)が選ばれたのだ。そして住宅部門ではZERO2Reborn!(二世帯住宅の建築手法について)が優秀賞に選ばれたというから、まさに「ブラボー」であった。
・ 午後からは新潟営業所の協力業者さんとの新年会である。グッドタイミングで良き知らせを伝えることができるからとてもうれしい。
・ 白いカラスは本当に良き知らせを持ってきてくれた。
・ それだけに追いかけレースで必死に逃げ回る白いカラスの無事を祈るのであった。