冬の温熱環境【スタッフS 暮らし編】
日々のこと
S邸最初の冬がやってきました。
竣工時にはその効果を確認できなかった床暖房をさっそく使っています。
特徴として床そのものは30~40度ほどに温まりますが、室内気温はおおむね15度~20度程度しかありません。
しかし足が温かいことと、床からの輻射熱が体を温めてくれる事によって、低めの室内気温でも十分に暖かく、かつ自然な心地よさを感じられます。(感覚に個人差はありますが)
そこで気になるのはランニングコストです。
S邸にて採用した温水暖房の給湯機リモコンには、エネルックという暖房と給湯で使ったガスの量を確認できる機能があり、今回最も寒かった2月中旬から暖かくなり始めた最近3月中旬まで記録を取ってみました。
あわせて室内(リビング)の温度変化も温度記録計で自動記録してみました。
<S邸の基本情報>
・家族構成 … 共働き夫婦2人
・床暖房範囲 … 1階LDK・1階洋室
・床暖タイマー設定 … 6:00~8:00可動 18:00~24:00可動
・リモコン出力(9段階設定)… 基本は1、寒いときは5、極端な寒波時には9
・その他暖房 … 基本は床暖のみ。帰宅直後などで短時間(20~30 分程度)エアコンを使うことが数回。
【2月14日】比較的気温が高かった日のデータです
・最低気温 7.7度
・最高気温 15.1度
・ガス使用量 3.27㎥
※ちなみに過去データなどから暖房以外の給湯に冬場S邸では一日当たり0.7~1㎥ぐらいを使用しているようです
きわめて変化が少ない一定の温度推移です。暖房の存在を意識しない…でも外出/帰宅をすると家の温かさ気づく。そんな温かさです。
月により単価は変化しますが、北陸ガスさんが設定している「湯とりプラン」(ひと月に一定量(新潟地区の場合18㎥と74㎥の二段階)超える場合単価が下がります)が適応されています。今年の2月はおおよそ1㎥=100円(97.15円)換算でした。
【2月18日】比較的気温が低かった日のデータです
・最低気温 0.8度
・最高気温 6.2度
・ガス使用量 4.40㎥
これぐらい寒い日になると、ボイラーが点火する状況も増えますが、きわめて安定した温度環境です。(ちなみにS邸では今年風邪対策で加湿器を購入、在宅時に常用しています)
またこの温水暖房はエアコンと同様で起動時に多くのガスを消費するそうです。そのためあえて丸一日暖房を入れたままにして、その場合どこまで使用量が増えるのかも試してみました。
通常タイマー使用時は朝2時間夜6時間の合計8時間ですから24時間は3倍の時間付けていることになりますが…
【2月13日】この日も2月14日と同様に比較的温度の高かった日です
・最低気温 4.9度
・最高気温 14.3度
・ガス使用量 4.10㎥
一日中つけていても似たような気温の前日2月14日(3.27㎥)の3倍どころか2倍にもならなかった(約1.25倍)のが驚きです。停止間隔が長い日中はともかく、就寝時や短時間のお出かけの場合は、最低設定でつけたままにするのが良いかもしれません。
【2月7日】今シーズンの寒さのピークで最もガス使用量が多かった日です
・最低気温 -3.7度
・最高気温 5.6度
・ガス使用量 6.21㎥
さすがにこの日は寒さを感じたので、帰宅後はいつも以上に設定温度を上げました。ガスの使用量がこの日を上回ることは今シーズンもう無さそうです。
家の環境の記録を取ってみるとより快適でエコな生活の仕方が見えてきそうです。設定をいろいろ試してみてよりよい環境づくりを楽しんでみたいと思います。
また徐々に暖かくなりますが、まだしばらく床暖房生活は続きそうです。これからの時期の記録も取っていきますので、ご興味のある方はぜひスタッフSまでお声がけください。
↑エネルックではCO2排出量や給湯したお湯の量も見ることができます
新潟営業所 積算 佐々木