ステイホームからの回想録 ~ おうちで器旅 ~
日々のこと
亡き祖母から譲り受けた、昔ながらの茶箪笥。
今は私の趣味が高じて、旅先から持ち帰った器たちで賑やかです。
現在は自由に旅行もできない状況ですが、この器たちを眺めたり使ったりしていると、
出会うまでの出来事や、買ったお店、作者のことを思い出します。
今日はその器にしかない思い出に浸り、想像の中での旅に出かけましょう!
まずは兵庫県芦屋市。
案内してくれる器たちです。
手びねりで作られた丸みが特徴の急須と湯呑。
手描きの装飾が施された豆皿は、ひと口大のお菓子にピッタリ!
建築好きには一目惚れの、L字家型箸置き。
出会いは2016年春、芦屋駅にほど近いレンガ造りのビル。
その一室に、当時自身の結婚準備で訪れたドレスアトリエがあり、
その下階にあった『bonton』というお店でこの器たちと出会いました。
※画像はbontonさまHPより出典(http://bon-ton.co.jp/)
こぢんまりとした店内に、大きな窓から柔らかな光が入り、
器たちがキラキラ輝いていました。
スーツケースに収まるだけの器を、必死に吟味したのを思い出します。
こちらは全て大野素子さんの作品。
器の裏のサインも好きなポイントです。
普段は見えない部分なのに、色が変えてあったりと隠れた魅力があるので、
どんなお尻をしているのかな~と裏面をチェックするのも楽しみです。
次の旅先は富山県富山市。
2017年、千石町商店街を散策中に、
『interior shop MIYAMOTO』というお店で出会いました。
工芸文化でも知られる富山県ですが、こちらではオリジナル家具も製作しており、
家具を検討中のお客さんで賑わっていました。
オリジナルブランドの湯呑茶碗は見ての通り、
底がコロンと丸く、そのままテーブルに置くと不安定。
ですが、茶托も同じ形状で丸く彫られており、この上に置くことで安定するというもの。
茶托も様々な木材のバリエーションがあり、
木目や色味に個性があって選ぶのに苦労しました。
こちらのコップは我が家では、小鉢がわりに使ったり、
デザートを入れるのに重宝しています。
柄や質感が好きで、これだけで食卓が一気にカフェムードになります*
器のお尻はグルグル。こう置くと渦巻眼鏡みたいに見えませんか?
そして本日最後の器旅は、ぐい吞み茶碗。
長野県の軽井沢にある、『軽井沢ニューアートミュージアム』の
ミュージアムショップにて目が留まりました。
作者のお名前は、残念ながら忘れてしまいましたが、
薄くて繊細な作りで、持つ指も透けて見える程。
しっとりと湿度のある触り心地で、一度触れただけで心奪われました。
これで濃いめの梅酒に氷を一粒入れて、グイっといきたいものです。
以上、
“おうちで楽しむ器旅” でした。
長岡本社
営業設計 清水