スタッフブログ

築5年 スタッフS自邸で採用して良かったもの3選



住まいづくり
デザイン・インテリア

自宅新築工事から5年が経ちました。
過去のブログでは新築までの経過やこだわりのポイントを紹介させていただきました。

スタッフS自邸紹介

【過去ブログ】
スタッフS 家を建てる Vol.1 
音を楽しむリビングづくり

今回は住み始めて5年が経って、こだわりポイント以外の「小粒ながら採用してよかったなと思うアイテムや設計の工夫」について書いてみたいと思います。


No1.オイルスマッシャーレンジフード

先日の新潟設計スタッフIの記事でも書かれていましたが、レンジフードのお手入れのしやすさはキッチン選びの最優先事項でした。 S邸のキッチンはTOTOですが、レンジフードは煙の中の油分を分離して掃除を簡単にしてくれる他社(LIXIL)の「よごれんフード」が気になっていました。そこで調べてみると、このレンジフードは大手換気扇メーカー富士工業社のOEM製品で、これのみ単品が販売されていました。

富士工業社 HPより引用

キッチンの構成についてもメーカーを超えて柔軟に対応してくれる高田の設計スタッフや協力業者さんのご提案をいただき、このオイルスマッシャーレンジフードをTOTOキッチンセットに組み込んでもらいました。

このオイルスマッシャーの効果は絶大で、5年経った今でも楽に素早く綺麗なお手入れができています。奥様も「少し高かったけど、価格以上の満足度」とのことです。新築時はもちろん、リフォームでもお勧めしたいアイテムです。


No2.物干し金物 室内用 ホスクリーン昇降式 (操作棒タイプ)

S邸に専用のランドリースペースは無くて、多くのお客様のプランと同じく洗面脱衣室で室内干しを行っています。1.5坪と広めに取ったとはいえ物干し竿(パイプ)そのものが邪魔になるのが心配で、手軽に竿そのものが仕舞える昇降式を検討していました。
電動式や紐による手動式などいくつもの種類がある昇降型の物干金物ですが、S邸では川口技研の棒操作タイプを選びました。

 

川口技研の昇降型の物干し金物川口技研 HPより引用

 

取り外しが効く操作棒は一見扱いが面倒に見えますが慣れれば非常に扱いやすく、使わないときは天井からぶら下がるものがないのですっきりと収納できます。そしてこの製品で何よりもおすすめのポイントは動作の素早さと軽さです。
操作棒をかけて数回転させるだけでサッと駆けやすい高さまで下がってくれます。本当に一瞬です。(慣れると片手でも棒をかけて回すこともできます)そしてかけ終わった後、洗濯物がどんなに多くてもとても軽々と素早く天井まで吊り上げてくれます。とてもなめらかな操作感です。

昇降式物干し金物

昇降式物干し金物使用時 昇降式物干し金物収納時
ホスクリーン使用時と収納時

日々使うもので可動部分があるアイテムはその耐久性が気になるところですが、5年間毎日の様に使っていてもノントラブルで、軽い操作感も全く変わりません。もし壊れたとしても、製品自体の交換も簡単です。しっかりとした下地があることが前提ですが、既存宅への後付けもお勧めできる商品です。


No3.キッチンの天井の段差と常時換気

コンパクトなS邸(22.5坪)のキッチンは、勾配天井になっているリビングに近いプランになっています。この勾配天井は一番上のところで2階の寝室につながっていて、冬場は1階の暖気が取り込める(夏場は通気口を塞いで暑さを防ぎます)デザインにしています。そうなると気になるところはキッチンから上がってくる‘匂い’です。
キッチンの間にはワンクッション、天井高を2.1mに抑えたダイニングがありますが、キッチンはこれより天井を20cm高くすることで、その段差によって上に昇っていく臭気の拡散を抑えています。あわせてその天井の一番高い場所に常時換気扇を設けることで、キッチンの臭気を積極的に排気する空気の流れをデザインしました。

キッチン天井の段差で臭気の拡散を抑制 キッチン天井の段差で臭気の拡散を抑制

これが非常に効果的で2階にいても1階の調理の匂いが気になることがほとんどありません。間取りを考えたその先に、空気の流れをデザインすることも大切なのだなという事を再確認できました。


今回は5年目のS邸で実感している小粒ながらも採用して良かったアイテムやデザインをご紹介しました。
ご参考になれば幸いです。

新潟営業所 積算 佐々木

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