経年変化を楽しもう! 無垢フローリングのメンテナンス
メンテナンス
築縁様(OB様)の定期点検の際に「無垢フローリングのメンテナンスはどうすればいいの?」と、よく質問をいただくことがあります。
そこで本日は、無垢フローリングのメンテナンス方法をご紹介します。
■無垢フローリングとは?
無垢フローリングとは、丸太から切り出した木を貼り合わせることなく1枚の板に加工した床材のことです。
また、無垢単板の繊維方向がクロスするよう三層に貼りあわせ、温度変化による材料の収縮等を軽減する床材もあります。
無垢フローリングの良いところは…
・足触りが気持ち良い
・調湿効果があり、快適な空間を実現できる
・経年変化を楽しむことができる
など、人間の五感で楽しむことができる、心地のいい家をつくるにはぴったりの素材です!
■メンテナンスが大変?
無垢は、傷がつきやすく、水をこぼしたらすぐ拭かないとシミになってしまうという短所があるため、新居で採用する勇気がでない…。なんていう声を聞くときもあります。
しかしその反面、無垢材は簡単に自分でへこみや傷、水シミの補修ができるという特徴があります。
そして、徐々に深みのある色へ経年変化し、床材を育てられるという点が無垢フローリングの大きな魅力です。
■日々のお手入れ方法
日々のお手入れは、モップやクロスの乾拭きでOK。汚れが気になったときは固く絞った雑巾で水拭きをします。
また、おススメの洗剤を聞かれた際には「Bona フロアクリーナー」という商品をご紹介しています。
床材に優しい中性クリーナーで、速乾性があるため水分が残らず、使用後の水拭きも不要な優れものです。
■ワックスまたはオイル塗装でのメンテナンス方法
無垢フローリングは日々の生活の中で表面のワックスが少しずつすり減っていきます。
そうすると段々と表面がカサカサしてきて、艶がなくなり、水を弾かなくなってきます。
それがメンテナンスの目安です。
【ワックス・オイル塗装の手順】
① 無垢フローリング材のペーパーがけ
220番~240番くらいのサンドペーパーで汚れや傷を取り除きます。
② 床のお掃除
雑巾などでキレイに掃除をして、床を乾かします。
③ ワックスまたはオイル塗装
乾いた布、もしくはスポンジで床材にすり込むように塗っていきます。
※床材に対応した塗料を使用してください。
※ウレタン塗装の場合は表面の塗膜が取れてしまうためこの方法は行わないでください。
【塗装のコツ】
★ 220番~240番のサンドペーパーで削ってから400番位でもう一度削りましょう。仕上がりが更にきれいになります。
★少量を取り、薄く塗り広げていきましょう。塗りすぎてしまうと乾くまでに時間がかかってしまい、乾いた後もベタベタ感が残ってしまうため要注意です。
【へこみ傷の補修手順】
① アイロンと濡らした布を用意
② へこみ傷の上に濡らした布を置き、その上からアイロンを押し当てる
傷の様子を確認しながら必要に応じて何回か押し当てます。
③ サンドペーパーで表面を整え、床材に対応したワックスorオイルで塗装
事前にへこみ傷のところに針で小さい穴を数カ所開けると、より修復しやすくなるので是非やってみてください。
やわらかい樹種ほど直しやすいですが、固い樹種でもある程度の修復は可能です。
ワックスやオイルでのお手入れを定期的に行うことで、無垢フローリングの美しさを保つことができます。
自分でメンテナンスをしてみたいけれど、どの塗料を使ったらいいか分からない、家の床を全部塗装したい、大きなシミや傷を修繕したいなど、いつでもご相談を受け付けております。お気軽にご連絡ください!
使い込むほどに味わいが増して、経年変化が楽しめる無垢材。
家族の成長とともに深まっていく風合いを楽しみながら、世界に一つだけの床材を育てていきましょう!
リフォーム研究所 営業 波多野