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日本の伝統
2023.06.12
デザイン・インテリア
リフォーム
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リフォーム
先日、3年前にリフォームを行ったお宅に組子の建具を納品させていただきました。
道路に面したリビングの窓に、視線を遮るような組子の建具が欲しいとのご依頼でした。
狭小地ということもあり、リビングの窓はこの1箇所のみです。
近隣には商店が立ち並び、人通りもあります。
前面道路を歩く歩行者からの目線が気になるとのことでした。
組子の印影がとてもきれいですね。
こちらは「麻の葉」と「井筒割菱」という模様の組子を交互に組み合わせています。
実は組子の模様には様々な意味が込められています。
●麻の葉
正六角形を基本にした日本を代表する和風文様。形が麻の葉に似ていることからこう呼ばれています。麻は神事に用いられ、三角形には魔除け・厄除けの意味があります。
●井筒割菱(井桁)
井戸をモチーフにした模様。井戸は生活を守る意味があり、富貴繁栄、商売繁盛、金運上昇を願う文様です。
日本の伝統技術とそこに込められた想いのすばらしさを感じます。
また、この組子の建具、組子と組子の間に網をはさみ、網戸の役割もしています。
外から見るとこんな感じです。
3年前のリフォームの際には、それまで住んでいたお宅から床柱・欄間・襖などをお持ちになり、使わせていただいきました。
建具1枚でも、お客様ととことんお話しをして決めていきます。
思い入れのある品々もまた新たな視点で息を吹き返していただけるよう、お客様とお話しできたらと思っています。
リフォーム研究所 佐藤