身の回りのものをモチーフにした建築
日々のこと
あけましておめでとうございます。
本年も毎週スタッフブログで様々な情報を発信していきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
今回は、学生時代に訪れた建築で、特徴的だと感じたスペインの建築を少しご紹介させていただこうと思います。
スペインには、自然界や身近にあるものからインスピレーションを受けている建築が数多くあります。
まず、スペインを代表する有名な建築といえば
やっぱり『サグラダ・ファミリア』ですよね。
今もなお建設中で、完成は2026年ごろになると言われています。
内部空間を構成する柱は、一本一本が樹木の形をしていて、森の中にいるような空間となっています。
ステンドグラスから差し込む光もとてもきれいです。
またこちらの建築は、「カテナリー曲線」と呼ばれる、紐を下に垂らした時にできる曲線を構造に用いた建築となっています。
これを…
こう!
逆さにしたこの曲線は、アーチ全体に力を分散させることができる安定した構造です。
続いては…
『芸術科学都市』とよばれる、バレンシア地方にある生命・科学・技術・芸術活動を普及するために作られた複合施設です。
恐竜の白い骨格を連続して組み合わせたような科学博物館。
建物にインパクトを与えるとともに、構造材として建物を支える役割も担っています。
水に建築が映ることで人の目のように見えるプラネタリウム。
まつ毛のような部分もありますね。
などなど個性的な外観の建築が集結した施設となっています!
続いては…
『カサ・バトリョ』と呼ばれる建物です。
「カサ(Casa)」はスペイン語で「家」という意味の単語です。
こちらは海の中をイメージした建築となっています。
外壁のタイルは珊瑚、開口部のステンドグラスの水玉は水中の気泡を表現しています。
内部には四方にコバルトブルーのタイルを貼った吹抜け空間もあります。
天井から届く光を見ていると、まるで海底にいるかのような印象です。
当社でもあるものをモチーフにした建築があります。
「ゆきん子PENGUIN」!
こちらの建物は『長岡ルーテルキリスト教会堂』という礼拝堂です。
ゆきん子と、雪に強いペンギンをデザインのモチーフとした建物となっています。
蓑(みの)をまとったような姿をした、雪国ならではのモチーフですね。
このように、身の回りにあるものをデザインや構造のアイデアとした建築は数多く、いたるところに空間を形づくるヒントが隠れていることがわかります。
モチーフやこだわりの詰まった建物には、利用する人も愛着が湧きやすく、思い入れをより一層強くしてくれます。
私も、身の回りにある様々なものからヒントを得て、これから携わらせていただくお住まいに愛着を持ってもらえるような巣舞づくりができたらいいなと思います。
長岡本社 営業設計 多田