シンボルマーク

通所授産施設 ワークセンターざおう


長岡市
福祉医療

パン工房がある通所の授産施設。

焼きあがるパンの香りと一緒に「どのようなイメージが求められるのか」をお話の中でいろいろと聞かせていただいた時、思い当たったお話が、ヘンデルとグレーテルです。

童話は現代との時間の差がありすぎて、感覚がずれているとの意見もありますが、中心になる骨格はいつの時代にも生きているように思います。

ヘンデルとグレーテルもメルヘンミュージカルなどで若干書きかえられ、子供たちから大人まで 楽しめるように引き継がれています。 大人の保護の下から、社会に出て行くときの子供たちの心境と重なるこの物語は、ヘンゼルとグレーテルの 2人が子供たちの不安を形にして、いろいろな困難を乗り越え、生きる自身と元気を与えるお話になっています。

外は怖いだけでない!皆で力を合わせてピンチを乗り越えよう!そんな物語をモチーフにデザインしてみました。

 

外観も現代調のデザインの中にカラフルな三角屋根や丸い庇をつけて童話のイメージを取り入れながら、仕事に通うのが少しでも楽しくなる心の手助けになればとポップな雰囲気にまとめてみました。

廊下の床にはつきの満ち欠けを表した模様が並んでいます。壁にかかっている三日月の照明とガラスのタイルはヘンゼルが目印として蒔いた、輝く小石が月の光に浮かび上げるシーンを表現しています。

作業室1の外側を廻る廊下は、森の道を現しています。光る石や、パンを目印にしながら二人が歩く森です。この森を通り抜けて作業室2のパン工房へ行くわけです。

パン工房はヘンゼルとグレーテルが魔女をやっつけて、宝物を見つける勝利の象徴となります。現代では中に最新の機器が並んでいますが、入り口にレンガ風のタイルを使い、 パン焼きの釜や調理場をイメージしています。

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