APMプレオープン内覧会
イベント
2009年6月6日(土)13:00~14:00はAPMプレオープン内覧会開催。
APMとは秋山孝ポスター美術館長岡の略称である。
そもそもは、田上商店主さんから何時とも無く弊社不動産部フォレス・タカダに打診されていた
田上商店さん倉庫物件の再活用の話から始まった。土地の活用だけではなく、
建物の活用の話を交えての話であった。この建物は大正14年に北越銀行宮内支店として建築されたものであり、
昭和45年に新宮内支店が建築され移転した時に田上商店さんに譲渡され今日まで倉庫として使用されていたものであった。
建物を何とか残したいという強い思いから、白羽の矢が地元出身の秋山孝多摩美術大学教授に向けられることになった次第である。それから紆余曲折はあったが・・・・・
昨年の5月17日この倉庫の前で、三人が腕組みしながら建物をジーっと見つめていた。
しばらくしてから「田上さんがこの建物を売りたいと言うのですが、秋山先生からご購入頂き美術館としてご活用いただけないものでしょうか?」・・・すると「分かりました。私が購入しましょう」とまさに即答であった。
何の躊躇もなく口頭ではあるが、田上商店から秋山孝氏に譲渡契約された瞬間でもあり、「芸術家の作品は故郷に帰る」ステージがスタートした瞬間でもあった。
一般的に不動産売買と言えば「検討してから返答します。少々考えさせていただきます。
条件が合えば・・・」など等と話し合いがなされるもの。
しかし、条件は後ほどで良しと両者。このときに立ち会った私にとりましては、まさに驚愕!いや感動そのものと言ったほうが良い。それから1時間後、リプチの森の植樹祭で秋山先生は、ご挨拶の中で「私の美術館を宮内2丁目に開設します」と宣言され、おりしも地元紙の長岡新聞が取材に来ていたので、即記事として取り上げられることになった。
風雲急を告げる!とは正にこのこと。この瞬間から私のバックギアーはなくなってしまった。
その後歴史的建造物としての検討と中越地震の復興資金支援を受けて、一年掛けてのAPMリノベーションプロジェクトである。そしてちょうど1年。5月中旬にほぼ完成。本日が建物だけのプレオープンである。
正式な美術館開館は7月12日(日)。是非ともお出掛けください。開館記念期間中は入場無料になっています。
尚、APMは今後も継続してこのブログでも報告させていただきますので乞うご期待の程を!
床・壁・天井ともホワイトの美術館 美術館の雁木から望む宮内の街