高田清太郎ブログ

7.13(2004年)水害の再来か?7.30水害



エッセイ

猛暑の後にやってきた本格的な梅雨前線?
昨夜(7月29日)は太田川の水嵩はかなり少なく、今年の集中豪雨は下越に集中しているなと思っておったら、夜半からの雨は中途半端ではなかった。朝方の雨は猛烈で我が家の雨樋を楽々ジャンプして庭に滝となって落ちている。
庭も排水が間に合わず水かさが一気に上がった。高床基礎の人工地盤が冠水しそうであった。一時間あたりに80mmを超える集中豪雨は中途半端ではなかった。
7月30日は早朝から電話のベルで起される。太田川の水嵩を見に行く。昨夜とは打って変わってかなり泥交じりの濁流は嵩を増している。しかし、7.13水害の時ほどの量ではない。まだまだ橋桁までは1.5mもある。大丈夫だと思った。
リプチの森の東側を流れる前川は用水の福島江である。信濃川から取水されている用水であるから大雨の時の調整も簡単である。大雨の時には取水ストップされるから水嵩は上がらない。
気象庁によれば気圧配置が7年前の平成16年の7.13と今年の7.30がぴったり一致している。南からの暖かい湿気を含んだ空気と北からの冷たい湿気を含んだ空気が衝突して雨になって落ちてくる。しかも前線は停滞して4日間も断続的に降り続いていた。一県で短期集中型豪雨警報が30回も出されたのも新記録となった。
そして、ニュースは7.13を超えてしまった記録的の豪雨と言っていた。
時折しも太田川の改修がこの春から11月中を目途に行われている。事業内容は川底を下げることと、幅を広げること、そして護岸コンクリートを配置することである。
元々はJRの橋脚を作り直す時に川の一部を埋め立てて工事をしたのが長年そのままになっていたのである。当然川幅は狭くなっていた。数年前から元に戻すように町内会を通してお願いしていた。7年前の7.13水害時には橋梁まで届くところであった。しかし、今度の雨では幅が広げられ、川底も一部運び出されていたので記録的な雨でも橋梁まで1.5mも余裕があった。
朝の散歩ごとに眺めては梅雨に入る前に工事が完了してくれることを祈った。しかし、今年は雨も少なく空梅雨で終わった。梅雨明け宣言がされたのである。とても気分が軽やかであった。そんな矢先の豪雨である。濁流は見れば見るほど恐ろしい姿を見せて止まない。
そんなわけで7月30日は水害対策のファーストステップでもある情報収集とそれに対する支援を推進すべく現場体制をつくることであった。
私も、町内を何度もまわって川の様子を見てから、長岡市内をぐるりと周り、現場情報収集に徹することとした。信濃川の濁流は堤防内一杯に幅を広げ河川敷内のテニスコートや畑等は冠水した。
8月2日・3日に予定されている長岡花火はどうなることやらと思っておったら昼からは雨も上がり太陽が出てきた。ニュースでも大きな雨雲は関東方面に移動したとのこと。今後とも短期的豪雨警報が出されることもあるという含みを加えてアナウンスされていた。
栖吉川も多くなって近隣には避難勧告が出されていた。
柿川は満水状態であり、いたるところの堤防を溢水していた。長岡平和の記念公園もオーバーフロー寸前であった。
長岡市中心部の道路はいたるところで冠水していた。一気に降った雨の処理が出来なくなるのである。膝下まで冠水たところには通行止め・注意のストップコーンが至る所に出現していた。
7年前と同じように三条市内を流れる五十嵐川が氾濫していると言う。場所は以前よりもかなり上流であることから前回の嵐南被害地域には影響が出ていないと言う。この辺で上がってくれるとありがたい。

戦後復興・震災復興・東日本震災復興支援と、いろんな想いを込めて長岡花火が打ち上げられる。大林宣彦監督が製作している「長岡花火物語」のクランクインが間もなくである。50日間の撮影である。予定どおりに長岡花火があがり、日本中の人々と満喫したいものである。

この豪雨時期に町内のお祭りがあった。7月27日は前夜祭。28日の本祭りには子供会のお父さんたちによる神輿回しについて回る役割を毎年仰せつかっている。所謂ご祝儀の無心にお伺いする役割である。
28日の前夜祭には老人会の人たちによる焼き鳥・キビ焼き・生ビールが提供される。子供会では焼きそばが準備されている。ダーツや人形倒しに子供たちは賑わう。やがて盆踊りでクライマックスに達して明日の本祭りへとリードされていく。
今年は時々襲ってくる土砂降りの中での神輿回しである。天気予報を見て神輿回しを止めた町内もあるとのこと!しかし、摂田屋5丁目の辞書には絶対にない中止なる言葉である。その分迷いがなくて良い。
12:10に集合してから出かけるのであるが、落ちてきそうでも降ってこない空模様。公民館前で一発目の神輿回して、12:30からいざ出陣である。全77軒を回るのである。毎年頂けるとは限らないが、準備をしてくださっている方がおられる。顔を出さなければ失礼だ?と思い込む思いが足を前に駆り出させる。一年に一回しか顔合わせがない人もいるのであるから貴重な時間でもある。(ここでもこちらの一方的な思い込みかもしれないが?)
摂田屋は醸造業の町でもある。酒屋・味噌醤油屋さんの工場内にある旧三国街道を通っての神輿行列である。
延べ距離にして4~5kmであろうか。4時間ちょっとかけての行軍である。どこのお宅に行っても、元気があるのは摂田屋5丁目の神輿だね。と!言われることで精神的なエネルギー補給を頂く。決してリップサービスでないとわかるのは他の町内神輿が軽トラックに載せて目的地で神輿をもむ姿を見た時に余計に納得するのである。
身体的エネルギーは要所々々に子供会の父兄が喉越し飲料を用意してくれている。今年も3か所で補給である。喉越し飲料は勿論ビールである。今年は、雨の中の為に気温も下がっており例年の様にはかが行かなかったようである。
豪雨の洗礼を波状的に受けるが、(祝儀を頂かない)帰路は断たれているという思いは誰の目にもはっきりしている。
今年は秋山孝ポスター美術館の中でも神輿回しをすることが出来た。美の神が宿る館にて回された神輿は展示されている作品群とコラボして、妙にはでやかであった。

そして、我が社と自宅の間の土間で回されたのちに最後の休憩所として帰路に着く。休憩後の出発前の神輿回しには仕事を一時ストぷして観衆として集まったわが社スタッフ達による大きなエールが添えられる。突然参加する社員も出てきて元気が出る神輿に育ってくれているのがうれしい。

最後の訪問場所はリプチの森の中の福祉施設である。サポーセンター摂田屋とグループホームである。入所者が様々な角度から顔を出す。皆輝いていた。二階にお住まいの方からは祝儀が神輿に向かって投げかけられた。まるで歌舞伎小屋の風景である。老若男女を問わず人々は祭りが好きなのだ。だから雨が降ってもやりが降っても(本当は困るが)喜ぶ姿を見るために今年も回るのである。
ブログ書いている今日は日曜日:昨日の午後から止んでいた雨が突然の様に短時間に、しかも強烈に地面に叩きつけるのである。早い時期に降ってもらって2日・3日は晴れあがってほしいと切に祈念するのである。そして、今は祭りは長岡花火に心は移動している。

今年も高田建築事務所と愉快な仲間達で8月3日19;55ころベスビアス超大型スターマインを上げるのである。是非とも見ていただきたいし、ご声援頂きたいところである。
コンセプトは「育夢創造」である。

   拡幅中の太田川              福島江は信濃川からの取水が中止   長岡平和の森公園前の柿川は満水
   道路もところどころ冠水状態       7月27日の前夜祭の時に雲間が出てくる。盆踊りは楽しい宴の真ん中である。
   秋山隆ポスター美術館長岡の展示室館内でで神輿を回す。            弊社の前でわが社のスタッフと共に!
 
グループホーム摂田屋で神輿回ししていると二階の窓からおひねりが投げ込まれる。
 
サポートセンター摂田屋の前広場で神輿回しをすると多くの方が顔をのぞかせてくれた。今年も元気に「ワッセ~」