雪の舞!風花!氷の華!樹氷!雪冠樹!
エッセイ
* ついに今年も大雪になってしまった。
雪国に住む私たちにとっては何も珍しいことでは無い。宿命である。昨年のブログを読みかえしてみて、今年も同じことを考えているのだなーと思ってしまった。
忘れているのである。新しい発見をしたと思いきや毎年々々経験していることであることを忘れているのである。人間の偉大なる能力の一つに忘却がある。忘却があるから新鮮さを保てる逆説が成り立っている。忘却力がなかったら情報過多で間違いなくパニクッテしまっている事だろう。老人力の大きな一つが忘却力である!もはや能力である!
しかし今年の雪の降り方がちょっと違った。「モサモサ」といかにも降っているぞー!言う降り方ではないのである。「ちらちら」と降っていて気が付くといつの間にやら1.5m近くにになってしまっていたというところである。
雪が降ってまず困るのは道路の除雪である。うまく排雪できないと交通手段が断絶されてしまう。通勤にも通学にも不便を生じるのである。だから、まだ暗い朝早きから除雪車の出動である。仕事される皆様には敬意を表するところである。
それから、屋根雪が心配である。1.5m積雪になると450kg/㎡にもなる。一㎡に60kg体重の人が肩車で7~8人も載っていることになる。30坪(約100㎡)の屋根があれば700人~800人乗っていることになる!まさに唖然!である。
屋根雪荷重の警報が最初に出るのが建具である。荷重で撓む梁が鴨居を圧迫して建具の可動を阻止してしまうからである。
建具が動かなくなったから即建物が壊れると言うことでは無いが、生活者に不安感と言う不快感を与えているのも間違いない。耐雪構造にしてしまっている住宅も現在ではたくさん作られているが!
先週中では雪下ろしの依頼が5軒ぐらいしかなかったのに週末には60軒位になったと言う報告があった。こちらの段取りも結構プロ級の技を要求される。
ところで何時、あなたの家の屋根雪を下ろしますか?と聞くと前述した建具の動きが良くなくなったと言う理由もあるが、隣の人が下し始めたから!とこちらが理由の圧倒的な返答である。
雪の降り方でも降り続けなければ大丈夫である。時々息継ぎをしてくれるだけでも違ってくる。しんしんと音がする降り方は嫌な降り方である。今年は今のところそうでもないようだ。
今朝(1月29日)は時折、青空が広がり太陽が覗いてくれた。ちらほら降る雪は「風花」と言われる。風流である。又、雪が降り始める前に花は「氷の華」である。
太陽がのぞくと元気が出る! 姪のミツミさんのデザインによる「風花」と「氷の華」は素晴らしい!
秋に葉を落とした樹木に白い花が咲く!雪冠樹!これがまた美しい!蔵王の樹氷の風景はすっぽりと雪をまとって作られた傑作でもある。
雪が作る造形はとても美しくもあり!不思議な風景でもあり面白くもある!人の顔に見えたり、動物に見えたり、モノに見えたりするのであるからだ。
よ~く見てください!顔が現れてきますよ!
虚無僧に見えますか? 犬のぬいぐるみに? 陸に上がった越前くらげ?
今年もリプチの森の水門中のヘアーファッションショーが始まっている。とても楽しく住人達に語りかけてくれている。嫌いを好きにさせる能力を雪君たちは持っているのである。
リプチン森の水門中のヘアーファッションー リプチの月にも樹氷が!
声が聞こえるような気がした!独り言言っているよりも屋根に上って雪下ろしをして下さい!と。いよいよ弊社事務所:モクードの屋根雪下しがこの月末に社員スタッフで予定されている。
その前に28日(土)に監督のA君と実際の積雪荷重を測ることにした。私たちは現場の本当の荷重数値を持たなくてはならい。積雪深ではない。密度が違うからである。
新雪であればパウダースノー:吹けば飛ぶような重さである。しかし、雨交じりの雪はザラメ雪になってかなりの重さを測りので示すことになる。
試験片は25cm X 25cm X 25cmで計測する。その64倍が1㎥当たりの重さになり、kgを1000で割れば比重になる。25cmごとの計測雪片を計測することになるので5コマに分かれて測ることになる。
結論から言うと私の部屋の横にある屋根の上の雪の深さは125cmであった。
比重は上の方から0.083・・・0.115・・・0.179・・・0.371・・・0.428であった。
実際の全荷重は1㎡当たり294kgであった。一般の家は積雪深1.5mで比重は0.3で計算しているから450kgまで大丈夫である。勿論0.7掛けの特例も入れて換算したとしても325kgであるから今しばらく大丈夫である。更に弊社では柱梁の部材算定には余裕も見ているから安心である。それでも、雪下ろし依頼が一気にやってきてもこなせない。そこで、そろそろ雪下ろしをしてくださいと言ったところである。
監督A君の大活躍で真実の雪の重さをお知らせすることで建築主の皆様に安心をお伝えできるのである!
* 昨日、長岡市環境部長から「地盤沈下注意報の発令について」のファックスが届いた。
内容は「降雪が続き融雪設備がフル活動中である。大量の井戸水が汲み揚げられている関係で水位がどんどん低くなってきている!」と言う警報であった。
長岡西地域(蓮潟中央公園にて計測)では注意発令は20mから出ることになっているが、すでに1月27日で水位が30.7m下がっているそうである。限界を超えてしまった。
又、長岡東地域(長岡高校にて計測)では注意発令が17mとされているが、こちらの水位は現在までのところ16.3mである。辛うじてセーフであるが、時間の問題である。こちらも地下水の汲み揚げへの注意報が発令されることになる。
いずれにせよ、地下水位が下がると地盤沈下が起こりやすくなり建築物・インフラ設備に悪影響を及ぼすことになる。最悪の場合には地震を起こすトリガーになるかもしれないからである。その為にも市民皆で協力して環境維持して行こうと言うものである。
幸いにも弊社本社のある摂田屋地域は地盤が礫層でできているので他地域よりも安全性を確保できるようでもあるが。
さて、雪国の新年会は雪の降る中での開催である。弊社も様々な取引上の新年会には役員で分担して出席させていただいている。様々な情報や意見交換がされているからである。
美容室:リッチグループの新年会が1月23日(月)にニューオータニ長岡で開催された。
お招きいただき参加するのであるが、とても若返る気分にもなる。美容師さん達は皆さん若いからである。今年も私にとっては場違いではないかと思えるくらいに若い人たちで会場が沸きかえっていた。
同テーブルの席にいた若い女性美容師さんから高田さんの娘さんと高校の時の同級生ですとご紹介いただいた。更に、高田さんちに友達三人で泊まりに寄せてもらったこともあったんですよ!思わずえっ!である。まさかのエッ!である。
すかさず、その時わっしはどんな格好をしてましたかね?と質問を発していた。
良く覚えていない!と返答があった。そのままに取ればよかたであるが、覚えていないことにしようと言うことであれば哀れな私であったことになる???
直ぐに娘に電話して、今あんたの友達と新年会やっているよと言って電話を代わってもらった。娘にとってはとても不思議な組み合わせの電話であったことは間違いない。
その他にも参加者は美容室関係の資材やさんや学校の先生もおいでであった。会の最初はご祝辞・ご挨拶が続く。そして社長のご挨拶は昨年の成績と今年度の方針報告になる。
美容室の社長の息子さんがオーナーである。オーナーのご挨拶:今年のコンセプトは自己練磨である。美容師にとって技術力は大切!礼儀挨拶も当たり前!しかし今年はさらに自己を磨くことに専心してほしい!と激を飛ばされた。参加者の耳はオーナーの言葉を確りと受信すべく方向に向けられていた。
乾杯に続いて各種表彰式が行われた。売り上げNO1から上位表彰!個人売上順位表彰!そして何よりもお客様から選ばれたグッドデザイン賞があるのである。
そして、数ある美容室の中で売上一番店と二番店の店舗の設計施工をさせて頂いたのは新年会で何物にも替え難い嬉しい限りであった。
建築のコンペではないのに妙にうれしいのである。鼻の下は伸びなかったが新年会の開催時間は伸びていた。
今年も益々のご発展とご繁栄を期待するものである。
女性スタッフの記念写真 佐藤オーナー(右)と!
一番店になったリッチ長岡店外観とインナースペース
二番店に選ばれたアリュール新保店の内観と外観
計量№ 各層 25X25X25のAKg 25X25X25のBKg Ab:(A+B)/2 各層毎の比重 各層毎総荷重Kg
1 1.2 1.4 1.3 0.083 20.8
2 1.8 1.8 1.8 0.1152 28.8
3 2.8 2.8 2.8 0.1792 44.8
4 5.6 6 5.8 0.3712 92.8
5 6.4 7 6.7 0.4288 107.2
平均比重0.23548 総荷重 294.4