3つの安全!
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3つの安全!20121211:昨日:現場災害ゼロ災2000日達成!
本日20121212は2001日の出発!
20150909が3001日目!目指せ3000日!
* 弊社の現場部隊タカモクの朝礼の終わりに「ゼロ災で行こう!ヨシ」を唱和して各仕事持ち場に出発する。
・ 建築現場でも上棟日には危険予知活動(KY活動)を通じて現場事故ゼロ災害を目指している。上棟は慶事である。祝い事である。事故で傷をつけてはならないからでもある。
・ 20121211:2012年12月11日に現場災害ゼロ日を2000日達成した!
・ 翌2001日は20121212でありごろ合わせがいい。いちに!いちに!いちに!である。
・ ちりも積もれば山となる。小さな雪の結晶が空から舞い落ちてくる。小さな小さな雪たちが積もって豪雪になり大事故を起こす原因にもなる。
・ 今長岡市も冬真只中!大雪注意報も時々飛び交う今日此の頃である。
・ 気象庁は長期予報で今冬は暖冬だと!エルニーニョが発達しているからだと言った。しかし厳冬になった。エルニーニョが終息したからと変更宣言した。大きく異なる予報は却って害である。出さなければ人々は例年の様に準備したであろうに。お蔭で雪囲いが遅くなったと風聞を届く。勿論自己責任範囲であるが。
・ それに引き替えカマキリ博士こと酒井與喜夫氏の予想はかなりの確率で当たる。
・ カマキリが高いところに産卵すると大雪だと言うのである。カマキリは卵を雪から守るために樹木から情報を得て安全の高さに産卵すると言う。・ 話を戻そう!
* 一つ目の安全は「建設現場の安全」である。
・ 2000日も一日々々の積み上げから達成される。非日常でない日常が大切である。その為には毎日の現場安全チェックとKY活動を怠ってはならない。そして、一カ月一度の木族の会(弊社の協力会社会)の安全班と一緒に安全パトロールに出かける。又、年に一回の長岡本社と新潟営業所での合同安全大会が6月に開催される。外部から安全に対する講演者をお招きして安全に対する意識を高めてもらうのである。又その会の中では協力会社の皆さまから安全に対する宣誓書を宣言して頂く。
・ 様々な事故がある。そしてその事故には必ず原因がある。その原因を追究し、知って対策を練る。その対策を共有し現場で実行である。
・ 建築業を生業としている私達は現場作業を通して巣舞づくりや建築を完成させることが出来るのである。高所作業もあるし狭所作業もある。外仕事であるから炎天下での作業もあれば極寒季での作業もある。突風も吹けば大雪にも襲われる。まさに危険と隣り合わさせと言っても過言ではない。
・ そこで出来るだけ現場作業を少なくするようにし始めているのが現代の建築工法である。工場で加工し更にある程度まで組み立てておくことも現場での作業を少なくすることになる。しかし、それで危険が皆無になると言うのではなく、替わって工場内での事故対策が必要である。現場から工場内でのゼロ災害運動が必要になるのである。
・ 今は冬である。この時季の工事は置き忘れを注意しなければならない。聞いた話であるが、足場取り外しの時に一時屋根に置いた単管が雪に埋もれて忘れてしまったと言う事故である。春の雪解けと同時に下に落下したのである。幸い人には被害が無かったが「もし」と考えただけで身の毛もよだつ。まるで、手術後に体内にメスやハサミを忘れた感覚でもある。
・ 20数年前の事故である:工場の落雪屋根工事の最中であった。晴れ間を縫って屋根張り作業する。薄らとかかった雪に足を乗せたと同時に屋根でスライディングである。そのまま地面にたたきつけられた。何故足場のネットに止まらなかったのか?現場は落下したところだけネットが外されていた。長尺の板金を屋根に上げるための入口確保の為であった。なんでわざわざ?と悔やんでも悔やめきれない。事故とはそういうものである!と教えてもらった。教えてもらったが後の祭り!
・ ヘルメットは落下体の横に外れてしまっていた。うめき声だけで意識はない。救急車に乗せられて緊急病院へまっしぐら。
・ 死と生の狭間を行き交っている状態が数日続いた。1週間して漸く意識が戻った。
・ 現場の安全にはとても注意していたが、労働基準監督署の方からは死亡事故になるか否かで処罰が大きく変わると予告されていた。ただ祈るしかなかった。その時の心境を今でも目の当たりに思い出す。
・ 若し死者を出したらと考えた時に、仕事の原点はなんなんだろうと空しさを覚える日にちを想い出す。
・ 幸にも一命を取り戻した。「バンザーイ」心の中で大声で叫んでいる私がいた。
・ 安全の安は家の中に女の人がいる。と書く。
・ 労働基準監督署の方の話から安全現場とは屈強な男性が武装をして作業をしなければならないものを言うのではない。お年寄りや弱者が素手で入っても怪我しない状況を作ることだと言う。この言葉にもびっくりしたが安全の安の字はそのような意味を持つ。
・ 又高所だけでなく1mの高さから一命トル!と語呂合わせで記憶させられた。
* 二つ目の安全は「建築物自身の安全」である
・ 安全は建築現場の安全に加えて建築本体の安全設計が必要である。当たり前の事と言えば当たり前であるが技術力を磨きながら強いモラル意識を持っていないと吹っ飛ばされそうである。
・ 新築時の設計強度と技術ではOKであるがその後の経年変化で朽ちたり錆たりで強度不足に陥ることがままある。そこにはメンテナンスと言う鋭いメスが置かれなければならない。
・ つい先日発生した笹子トンネル天井落下事故で9名の尊い人命が失われた。お悔やみ申し上げる次第である。
・ お引き渡し他次の日からメンテナンスカルテを持たなくてはならない。
* そして三つ目の安全は「経営の安全」である。
・ せっかく素晴らしい建築物を造ってお引き渡ししても前述のようなメンテナンスがきちんとなされなければ建物は老朽化スピードを一気に上げてしまう。
・ 経営が継続しなかったらそのサービスがなされないことになる。良く言われる言葉に企業は私的なものではない。もはや公人のである。勝手に閉鎖できないのである。時代の変化と共に矯正作業が必要であっても何らかの形で継続することが大切なことである。継続はサービスでもある!と強く想っている。
・ 以上の様な三つの安全が建築自体に求められているのである。
・ と散歩しながらふっと思った!