特殊仕様から一般仕様へ
エッセイ
すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所
フォークリフトがぶつかって壊さないシャッターを下さい。
* 物品であろうがソフトであろうが購入する時に、類似品の物品情報を収集して最も自分が必要としているものを比較しながらターゲットにする。
・ その時に価格の比較も当然、選択肢の一つである。
・ 未来商品が開発される最初イメージは価格よりもまず夢有りき、夢つづりである。
・ 未来商品のはじめは漫画の中からデビューすることが多々である。
・ 構築物が形化される時にもっとも大きな障壁は外力である。その代表が重力である。それをクリアーする為にはコストが掛かる。
・ しかし、漫画の世界であるからそれらのバリアーも簡単にパスされて夢つづりは羽ばたくのである。
・ 良いではないか?夢は自由発想!
・ しかし、この漫画が現実化するのである。
・ 自由発想は当初「特殊仕様」であってもその後、普及すると「一般仕様」になる事を経験している私たちの夢は実現するのである。
・ 鳥のようになって空を飛べたら!夢は飛行機となった。宇宙に出たい!月まで!ロケットで火星旅行の募集記事が載っていた。旅費は5000万円と新聞記事に出た。
・ どんどん現実化する。
・ 衝突事故を起こさない車があれば?夢のような話である。しかし、各社はGPS活用して試作品はすでに出来たと聞く。保険業界の景色も一変するらしい。
・ 車業界をリードするのは今後車メーカーではなくグーグルとも聞いた。
・ 専務(私の弟)が学生時代にヨーロッパ旅行の途中でエジプトに行く機会があった。朝方ホテルの外が賑わっている。何気なく目を窓に近づけると、下のほうで肩に土を入れた人々が右往左往している。
・ 何事かと聞くと建設現場に資材を運んでいるらしい。人海戦術とはこのことだ!と変なところで感心していたが、直ぐ隣にはブルドーザーが置き去りにされていた。何でそれを利用しないのかと聞くと、故障していると言うのである。故障している様子はないが、オペレーターがいないので動かすことが出来ないことなのだけれど動かない機械は故障だと言う論法なのである。
・ ほくそ笑む!とはこのことかも。
・ 長い間、弊社プレカット工場の入り口シャッターが壊れたままになっており、だんだん上げ下ろしに力が要るようになった。見栄えも良くないし、そろそろ新品と換えなければと思い業者さんに依頼する事になった。入れ替えはもう何度目かになる(?)そこで購入シャッターの仕様でフォークリフトがぶつからないシャッターを下さいというと、一笑にふされた。
・ 納入業者は、かしこまりました。と、にこっと笑って、御社が望んでいる金額ではその仕様は購入できません。出来ましたらフォークリフトの運転手さんにぶつからないように研修参加・或いは指導願います。であった。
・ 9.11で飛行機がWTCのツインタワーにぶつかった。その後、倒壊して沢山の人々の命が奪われた。痛ましい事件であった。その後、様々な対応が検討された。
・ 中でも面白いのは飛行機がぶつかっても倒壊しないビルを作ってください。と言う意見が出たと言う。
・ 設計側からは、それよりもビルにぶつからない飛行士に運転させてやったほうが割安です。と答えたとも聞いた。
・ 何か求めている時にそれをゲットする為には沢山の障壁が横たわっている。時には目に見えない壁もそのひとつである。無理難題と思える要求・ニーズは、夢の実現の扉開けるのである。
・ 沢山の要求をまず整理して、目標の山を登りたいものである。その時不動の山が動き始めるのである。
・ 問題は諦めないことである。再度声を大にして、
・ 「フォークリフトがぶつかって作動しなくなるシャッターではなく、フォークリフトがぶつからないシャッターをとりつけて下さい!」
* ウキペディアには各種衝突回避装置が掲載されていた。
・ 衝突被害軽減ブレーキとは、自動車が障害物を感知して衝突に備える機能の総称である。自動車に搭載したレーダーやカメラからの情報をコンピュータが解析し、運転者への警告やブレーキの補助操作などを行うシステムである。
・ 空中衝突防止装置、Traffic alert and Collision Avoidance System : TCAS – ティーキャス)とは、航空機同士が空中衝突(MAC) する危険を抑える目的で開発されたコンピュー制御の装置である。地上の航空管制システムには依存せずに航空機の周囲を監視し、空中衝突の恐れがある他の航空機の存在を操縦士に警告する。
・ ATS:オートマティック・トレーン・ストップ:後続列車が前電車に追突しないシステム。・・・シャッターのぶつからないフォークリフトの開発はもうすでに終わっている?