我輩は燕の雛達である。
エッセイ
すまいは巣舞
巣は形・舞は想い
想いを形に
巣舞るフォー・ユー
高田建築事務所
我家も子供の成長と共に増築計画を?
* 今年も初夏に燕が巣をつくり始めた。
・ そして卵を産んだ。
・ 親が交代で卵を温める。
・ そして雛に孵った。
・ 3?4?5?まだまだ何羽か見分けることが出来ない
・ ウィキペディアによれば
巣は通常は新しく作るが、古い巣を修復して使用することもある。産卵期は4 – 7月ごろ。一腹卵数は3 – 7。主にメスが抱卵する。抱卵日数は13 – 17日。その後の巣内での育雛日数は20 – 24日。
・ やがて親鳥のえさ運びが活発になると5羽の雛を数えることが出来た。
・ 親鳥が運ぶえさを自分に欲しいと顔中を口にする雛の巣は完全に過密状態である。
・ そろそろ、増築を考えないと溢れこぼれて墜ちそうだ。
* 昨年作った巣を使えば狭さ解消なのに、昨年の巣まいは空き家のままだ。
・ 前述のように燕の巣は基本的には毎年新居建設となっているらしい。リフォーム産業が成り立たない生態なのかも知れない。
・ そういえば工場倉庫の中につくった一昨年の巣も空き家だ。
・ 燕の巣まいも空き家対策を講じなければならない時期である。
* ある早朝:ピッピと鳴きながら飛び交うツバメ達の数が10数羽になった。
・ どうしたことだろう?
・ 今までつがいの親でえさをやっていたのに?
・ そうか、今日は旅立ちだ!多くの親鳥がお祝いに駆けつけてくれたのだと?
・ しかし、そうではなかった。巣を見に行くと依然としてひな鳥は所狭しと巣の中でえさを待っている。
・ 後に聞いたことだが天敵:特にからすが雛を狙ってやってきた時に仲間達を呼んで威嚇する行為だそうである。
・ 命の誕生から育て一人前に巣立つまで見守る為には沢山の祈りとエネルギーが必要とされる。そして次の命に繋げ続けていく事はほぼ奇跡に近いと言わざるをえない。正に命がけだ!
* 燕のえさの捕食の仕方を目の当たりにして!元々えさは空中を飛んでいる昆虫などを主食としている。
・ それは雛が巣離れをする数日前の光景だ。
・ いつもの様に事務所を空けて仕事の準備を終え、散歩に出かけるときに目の前を凄いスピードでつがい空中を往復するのである。
・ そしてパチッと音がする。なんと蛾の昆虫のようである。オスとメスが交互に体当たりである。その度に空中で翻弄された昆虫は7回体当たりに屈した。事務所の壁に叩きつけられた。その瞬間を見逃さずに親鳥がくちばしに銜える。そして雛の居る巣に直行だ。
・ 新鮮な朝食を黄色の口を顔よりも大きく開きいっぱいにしてまっている。
・ 自然界のドラマと言ってしまえば簡単だがとても熾烈な風景でもあった。
* 動物の居場所づくりは仕口加工がない。人間の特徴である。
親燕の餌を要求する黄色い口を顔一杯に広げて! 昨年の巣は今年は未使用! 大空に多くの仲間達が! 私らは5匹兄弟姉妹でした!
顔を近づけると爬虫類の仲間であることが分かる。