【築縁様インタビュー】Simplist life
2024.11.08
くらし・たずねて
「完成がはじまりです」
いつも、そんな気持ちでお引き渡しをしています。
家具が入り、家族が過ごし、日々を重ねる中で、その家らしい空気が生まれていく―。
家族とともに育ち、独自の色を深めた「数年後の住まい」を訪ねました。
デザインも暮らしもシンプルに
【DATA】
長岡市G邸 / 2023年入居 / 夫婦 / 新築
「余分なモノやデザインはいらない。できるだけシンプルに暮らしたい」。家を建てるにあたって、
G夫妻はそう思っていたという。
ただ要望はたくさんあった。吹き抜け、畳の空間、効率的な家事動線、トレーニングスペース。
それらをすべて叶えつつ、デザインで統一感を出し動線もシンプルに。
確かにLDKに入ると、とてもすっきりしている。ダイニングテーブルもソファも、TVもない。
「こういう暮らしがしたかったんです」とお二人。来客には驚かれるというが、その反応もうれしいと言う。
奥さまが要望した畳スペースを正面から見ると、直線の美しさが際立つ。「シンプル」のために、設計では余分な線を省き、直線を生かした。さらに色数を白とグレー、木の色と3色に抑えた。
床のオークやキッチンカウンターのセラミックなど素材をそのまま出すことで、手触りのある雰囲気が生まれている。
「シンプル」はいろいろな場面に表現されている。
オークの床と白の壁に囲まれたリビングスペース、玄関へと至るアプローチ。
休みの日になると、二人はリビングの外にある土間テラスに椅子を出して外ご飯。
「裏庭なので、外からの視線が気にならない。はじめは「ウッドデッキにする?」とも言っていたんですが、コンクリートの方が自分たちの好みにもしっくりきています」。
階段を上ると中2階に書斎スペース、さらにステップを2段上がればホールにご主人希望のトレーニングスペース。スキップフロアの間取りは、二人がもっとも気に入った部分だという。
ご主人は引っ越してからスポーツクラブを辞めた。
「時間もコストも節約できるだけでなく、暮らしに入れ込んでルーティンにできるのが最高です」。
毎日1時間弱、一人で筋トレをしているという。
当初から二人は「回遊動線を取り入れて家事をラクに。できれば1階で暮らしを完結したい」と言っていた。そこでキッチンの周りに家事スペースを集約。
キッチンからランドリー、洗面スペースを回れるようにし、さらにキッチン、ウォークインクローゼット、寝室も回遊動線でつないだ。
「寝る時も朝起きてからもすごく便利。帰ってきたら手洗い着替えをコンパクトに済ませられるのもいい」。
廊下のない間取りが、二人のコンパクトな暮らしを支えている。
今の暮らしからは想像がつかないが、賃貸暮らしの間は、モノがあふれていたという。
「TVはホコリをかぶるし、ソファがあれば物置きになる。
それなら置かない方がいい、必要十分なモノだけで暮らそうと決めたんです」。
引越し時には大量にモノを捨て、TVはプロジェクターに変えたG夫妻。
思い描いていたとおりの、すっきりとした暮らしを楽しんでいる。
●「Simplist life」住まいの実績写真は こちら から