トリセツとの付き合い方
日々のこと
建築が好きで、高田建築事務所に入社しました。
かといって、専門の勉強をしたわけでも、資格を取ったわけでなく…。
只々、建築物の表情とかフォルムとか、平面図を見るのが好きなだけでした。
どこかの建物について書きたいなと思いましたが、知識に乏しく、ありきたりの表現だけでまとまりが付かず、今回は別のテーマで書くことにしました。
取り扱い説明書。
これらを昨今「トリセツ」と呼ぶようになりました。
例えば家電、スマホ、果ては車など、あらゆるものが多機能になるにつれ、分厚いトリセツが当然のように同梱されています。
更に面倒なのはスマホやPCで取説を検索しなくてはならないものも出てきました。
それなら、私は本のようなトリセツと現物のにらめっこで理解した方が良いかなと思わずにはいられません。
一昨年、軽の新車を購入し、納車されたそのままの状態で乗っていました。
何の不便もなかったのですが、ある日カーナビの時刻と車のディスプレイの時刻のズレが気になり、2年目にしてようやくトリセツを開くという重い腰を上げました。
書いてあるとおりの操作で思うように事が進まず、格闘すること10分・・・
結果、未だ1分のズレを残し終了となりました。
わかりやすいように書いていただいていますが、操作するツマミやボタンが違っていたらどうしよう、
と自分の中で葛藤の末がこの結果です・・・。
同じトリセツでも、一般の家庭から姿を消しつつある、ガス瞬間湯沸かし器という商品があります。
どこかで見たことはあるかと思います。
本社事務室ではこのタイプを使っていて、すぐお湯が出るので重宝しています。
1985年から2006年の20年間でガス湯沸かし器による事故が28件起きています。
(※写真の商品とは無関係です)
いずれも一酸化炭素中毒によるものでした。具体的なことはここでは触れませんが
その頃から、機材の表面にびっしりと注意書き説明書きが表示されるようになったと
記憶しています。(調べましたが出てきませんでした! 間違っていたらゴメンナサイ)
本当は他の家電みたいに、スタイリッシュにデザインしたいところを注意喚起のため、
敢えて目につく表面にトリセツ的なものを表示しなければならない、メーカー(多分デザイン担当されている方)もしくは関連団体の苦渋の選択を思うと、取扱いひとつで生命に関わる商品には責任が有るのだと思いながら毎朝眺めています。(でも熟読はしたことないのですべて理解はしていないです…。)
湯沸し器ひとつで、ここまで思うのもどうかとは思いましたが、毎日気になっていました。
建築物には表面にびっしり注意書きが書かれることは無いですが、毎日安全に暮らせるようトリセツには面倒でも目を通した方が安心ですね。
長岡本社 総務 鈴木